2025/06/12(木) 17:45 0 4
富山競輪場の「第13回大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」が12日に初日を迎えた。初日特選を制した野田源一に話を聞いた。
連続優勝中と本来の走りが戻りつつある野田源一。直前の福井は欠場したが「腰痛が出てしまったので大事を取って休みました。今回は裏GIIIだし、ここでしっかり結果を残して競輪祭の権利が欲しい。地元記念も控えているのでそこに向けても上げていきたいですね」と前検日に話していた。
初日特選は九州で松本秀之介がいたが、そこは変わらぬ「源さんスタイル」でいつも通り別線を即決し、単騎での競走となった。
早い段階から橋本壮史と松本で踏み合う展開となり、最終ホームでは単騎の佐藤一伸が捲り開始、それに乗った岡崎智哉がその上を捲り、更にその上を野田が捲るという見応えのあるハイレベルなレースとなり、野田にとっても価値のある1勝となった。
レース後の振り返りでは「初日特選だし、どのくらいタテが出るか試したかった。なので後方辺りにいた方がいいのかなと思い、あの位置から。33バンクだし、出切った後は『押し切れる』と思ったが、メンバーもいいので最後までしっかり踏んだ。詰まった処で仕掛けたけど、踏み出した感じとかはよかったと思います」と本人も会心の捲りだったと言う。
大ケガで長期欠場を余儀なくされ、復帰直後こそ本来の走りからは程遠かったが、近況は充実の成績。これに関して本人は「最近のこの成績は上デキ過ぎますね。ただ、もっと早く結果を出したかった。この季節はいつも調子が上がるんです。もうひと段階上げて地元記念に臨めるように」と好材料は多い。
46歳になった今でも上位陣相手にタテで勝負する姿はまさに若手のお手本。自然と応援したくなる源さんに2日目以降も要注目だ。(アオケイ・松野記者)