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【京王閣競輪】競走スタイルを見直し、見事にハマった飯田風音

2021/10/03(日) 19:45 0 5

京王閣競輪場で10月2日から「Kドリームス杯&報知新聞社杯(FII)」が開催されている。初日4着、2日目2着で勝ち上がりを決めた飯田風音に話を聞いた。

初優勝に期待がかかる120期の飯田風音(いいだ・かざね)

 埼玉の重鎮・飯田威文を父に持つ飯田風音。在所順位は2位、ゴールデンキャップも受賞した大型ルーキーだが、本デビュー後は位置取りを重視した走りを主にしていた。しかし3場所前の静岡から競走スタイルをガラッと変え、自力主体に。それが見事にハマって成績も上昇傾向。静岡は決勝3着、宇都宮松山は共に準優勝と決勝でも車券に貢献する走りを披露している。

「誰かに言われた訳では無く、自分でスタイルを変えようと思った。本デビュー後も自力を出そうという気持ちはあったけど、併わされて結局出切れない競走が多かった。けど早めの仕掛けで主導権を握る競走を心掛けたら結果が出始めた。学校時代は捲りばっかりやってきましたが、今は新人らしく先行して、押し切れるレースが理想です」と前検日に話してくれた。

 静岡から松山の9走でバックを取った競走は6本。その以前までは16走でバック3本と積極性が増したことがひと目で分かる。

 初日7レースに出走し、果敢に主導権取りも、地元の小林莉子に捲られ4着。

「積極的なメンバーがいた中で先行出来たのは良かった。3着までに残れれば尚良かったけど、一杯になってしまいました。末脚まで残したかったですね」とやや悔いが残った表情で語ってくれた。

 しかし先行捲りと使い分ける高木佑真、各所で逃げまくって着実に脚を作っている同期の刈込奈那、格上存在の小林莉子がいる中であの競争は着以上に内容のあるレースに見えた。

 2日目は6レースに出走。好回転で捲って前団を捕らえるが、寸前で永塚祐子に差され2着。だが内容十分のレース内容で勝ち上がりを決めた。

「突っ張ろうと思ったけど、1車だったし、他の仕掛けもなかったから一回落ち着こうと思って引きました。永塚さんに差されたけど、良いスピードで捲れたと思うし、昨日(予選①)よりは良い走りが出来ました。デビューしてからまだ優勝出来ていないので、勝ちきるレースをしたい」と気を引き締めた。

 力のある巧者が順当に勝ち上がり、一筋縄ではいかない決勝戦になりそうだが、先行捲り含め何でもありの総力戦で活路を開くだろう。(アオケイ・松野記者)

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