2025/05/21(水) 10:26 0 1
武雄競輪のミッドナイト「日本名輪会Cオッズパーク杯(GIII)」は21日、2日目を迎える。1Rのガールズ予選2に出走する那須萌美に話を聞いた。
今節はガールズケイリンも開催中で、初日は那須萌美と石井寛子がきっちりと人気に応えた。昨年のガールズグランプリを制した石井を抑えて競走得点トップなのが那須。初日1Rは勝って当然ともいえるメンバー構成の中で、捲りで力の違いを示した。
「前回はGIの疲れが出て体が重かった。今回は練習の疲れがあって朝起きたら重かった。その中で勝ち切れているのでいいのかな。いつもと同じレースをしていたらダメだと思って捲れたし、今までよりもやらなきゃなって気持ちになっていますね」
巧みな位置取りや立ち回りで好成績を残してきたが、明らかに変化が起きている。
「やっぱり上で戦うためには、予選では自力を出して勝てとかないと。点数が上がって1番人気に推されるようになってから、そういう気持ちになっています。1周くらい行けたらいいんだけど、そんな脚はないので捲れるように。でも自信がなくてできてなかった」
一昨年はGIパールカップで決勝進出し、昨年は年間30勝を挙げた。ステップアップと同時に自信も備わってきたと思いきや「そうではないです」と即座に否定。
「でもそんなことも言ってられないし、やるしかないので」
変わったのはレース内容だけではない。前回の高松後から新しい取り組みにもチャレンジしている。
「弟弟子の田村大に“インターバルをしたいんだよね”って相談したら、“じゃあこれやってください”って強制的にやらされるようになって。これまでは一人でやっていたからそこまで追い込めなかったけど、リミッターが外れて力を出し切れるようになった。今回はそれの疲れがある。ただ、その分もやらなきゃっていう風に思えてます」
初日のレース直後は「もう少しスピードを出したい。タイムを聞いてないけど、(上がり)12秒前半くらいだったらいいのに。体感的には12秒7、8くらいかなぁ…」と振り返った。結果は12秒1。自身が思っているよりも好タイムで駆け上がっていた。「あっ、そうなんですね。じゃあ悪くないですね」。2節後にはパールカップが控えている。以前とは意識も走り方も違い、強さも増している那須が2日目も自力での白星を目指す。(netkeirin特派員)