初日特選の7番車に滑り込んだ猪狩祐樹だが、その事実を知ると「やっぱりそうですか…。やっちゃいました…」となぜか苦笑い。 こういう場合、大多数の選手が「特選に乗れてラッキー」というコメントを残すが、猪狩は心の底から落胆しているようにも見えた。

「もちろん特選を走れるのは光栄なこと。ただ自分は初日の予選で良いレースをしてリズムに乗っていくのが得意パターン。準決勝の権利があるのはありがたいけど、初日からいきなり強い相手と走るのは正直、自分に合っていないのかなって(苦笑)」。

　すでに白旗をあげている猪狩だが、逆にここで結果を出せば心理的にもシリーズを優位に進められるはず。せっかくの特選スタートを生かさない手はなく、追い込み転身を宣言した尾形鉄馬を背に猛チャージをかける。(netkeirin特派員)