2021/09/29(水) 11:00 0 5
S班の選手も郡司浩平、新田祐大、清水裕友、和田健太郎の4人が参戦して豪華な布陣。年末のグランプリ出場に向けて賞金争いが熾烈になっており、親王牌、小倉競輪祭に向けても大事なシリーズになる。
主力は何の迷いもなしに地元の郡司浩平。体調不良でオールスター、小田原記念と欠場したが、復帰した松阪記念、岐阜共同通信社杯と、優勝こそ逃したが完璧な走り。川崎記念、小田原記念は優勝しているが、まだ平塚記念は獲ってない地元シリーズ。勝ち上がり段階では長い距離を踏みながら、決勝は快速捲りで一気に決着をつける。番手は和田健太郎。直前6場所で3回落車をしているが、怪我に強いところを見せている。抜きはなくても、離れもないだろう。
新田は誰もが認めるように、競技から漢字の競輪にシフトしている。共同通信社杯の決勝はヨコに振って失敗。車間を切って、山口拳矢が捲って来る前にシビアに踏んでいたら、間違いなく優勝していた。本人は賞金でのグランプリ出場でなく、タイトルを獲って乗る事しか考えていない。
ボヤキ節が定着した清水裕友だが、本人も、最近は、それを気にしている様子。直前の共同通信社杯では、出来に自信が戻ったのか、ボヤキを封印していた。番手が小倉竜二と言うのも心強い材料だ。
一ヶ月半ぶりの実戦になる古性優作だが、体調面は問題ない。今年はタイトルを獲得して、更に凄みが増してきた。稲川翔とのタッグで、別線一蹴も可能だ。脇本雄太が不在のシリーズだし、荒々しい自在戦を魅せる。
関東は鈴木庸之に杉森輝大の連係。一発穴を出すタイプだし、軽視は禁物だろう。
一次予選スタート組は森田優弥、地元松坂洋平、小松崎大地、園田匠、野田源一だが直前の出来の良さからも確実にクリアするだろう。二次予選も、特選組に比べても脚は遜色ない。野田は共同通信社杯で負け戦を3連勝。松坂は初の兄弟参戦で、ホームバンクのGIIIだし自然と気合が入る。小松崎は今回は新田の番手回りが約束されている。
最終日に「ルーキーシリーズプラス」が青森記念に続いて行われる。未来のスターばかりだが志田龍星と山根将太の攻防とみたい。志田は開催中止の連続で不運が続いたが、A級2班に特別昇班。山根は1、2班戦で2場所連続してのVと勢いも感じる。