2025/04/15(火) 13:45 0 5
前検日、立部楓真の番手を巡り稲吉悠大と合志が話し合ったが、折り合いが付かず競りとなった。稲吉は競走得点の上位者として、合志は地元で引けないとの信念からそれぞれ主張し、話は平行線のまま終わった。
合志は「他地区なら主張はしないけど、地元だけは譲れないというのが理由。稲吉は違う考えだった。ただ、考え方が異なるだけで、こっちの思いを押し付けるつもりもないし、ならば競りで」と経緯を明かした。
稲吉も「3番手に折り合う考えはなかったです。番手か自分で。合志さんからも『こっちが勝手に主張するだけだから、稲吉も』と言ってもらったので胸を借りることにしました。いい意味でアドバイスを頂いたようなものです」と我を通した。
考え方の違いと言ってしまえばそれまでだが、競輪観が異なれば折り合えない部分が出るのは当たり前。競ってでも決着をつけるというのは、プライドを第一に重んじる追込選手の思考としては何らおかしくない。
注目の対決は、外競りの合志が最終4角の下りで稲吉をいなして立部の番手を確保した。
「稲吉が顔見せから内でしたから。入れ替わりもなかったし、ああ内なんだなって。自分はどっちでもイメージしていたし内、外にこだわりはなかった。風が強かったし結果的に外の方がよかったのかな」と淡々と振り返った。
最後は高井流星に食われ、立部とのワンツーは叶わなかったが、それでも3着に踏みとどまり確定板入り。
「立部が上がったり下りたりしたから脚を削られたけど、それでも抜きに行ったんです。でも高井君がいたからね、さすがにきつかった」と、ひとまずは地元の面目を保ち、胸をなで下ろした。2日目準決7Rは再び立部の番手に食い下がり、決勝進出を目指す。(netkeirin特派員)