2021/09/20(月) 19:10 7 16
岐阜競輪場で行われている「共同通信社杯(GII)」は20日に最終日を迎えた。11Rの決勝戦は山口拳矢が渾身の捲りで地元優勝を飾り、デビュー最速GII優勝記録も更新した(479日で達成。今までは深谷知広の524日だった)。優勝した山口をはじめ、1着から9着に入った全選手のレース後談話を紹介する。
今でもちょっと信じられないです。ゴールしてからすぐにガッツポーズをしたけど、静かすぎて間違えたかと思いました(苦笑)。レースに関しては、自分が想定していたよりも捲るチャンスが早く来ましたね。(新田の牽制のところは)自分の方が前に出ていたので、4コーナー回ってからが勝負だなと。これで賞金ランキング8位ですか? やっとスタートラインに立てたじゃないけど、年末まで気持ちを抜かずにやっていきたい。このあとちょっとして親王牌もありますが、ビッグはもちろん、FIも取りこぼさないように一戦一戦頑張ります。
展開的には最悪でしたが、それでもまだ山口君が行ってくれたので、それに乗る形になりました。最初に脚を使っていた分、すげーキツかったです。今日は動いても突っ張られるし、ちゃんと位置も確保できなかったし、2着は2着でも悔しい2着。こうやって強い人達と走ると課題だらけですね。山口君みたいな若者の出現? いいんじゃないですか。競輪界にもそういう代謝があった方がいいと思うし、彼みたいな強い選手が出てくることで、こっちも負けられないなって気持ちになります。
ジャンで離れちゃったのが…。あそこで自分がちゃんと付いていれば郡司君がしゃくられることもなかったし、そこは本当に申し訳ない。最後は平原君と守澤君の真ん中しかなくて、おそるおそる、当たらないように入っていった。ジャンで離れてしまったけど、レースはしっかり見えていましたよ。
郡司君が終わったように見えて、前の新山君もカカっていたから、残せるかなと思って…。判断が甘かったですね。新山君があれだけ頑張ってくれたのに、ラインから優勝者を出すことができなくて悔しい。
作戦通りに運べたし決まったと思ったんですが、(番手から)出ると思った新田君が仕事しにいって、アレ? って。そこがちょっと意外でした。拳矢君も一瞬で行っちゃうスピードじゃなかったし、新田君なら併せてくれると思ったけど、ああなると僕は厳しいですね、10月は斡旋が止まって走れないので、その間にしっかり練習して、11月からまた頑張ります。タイトルを獲ってグランプリ? そういうのは一切考えていません(笑)。コツコツ走って賞金で出られればいいです(笑)。
平原君との前後はすぐに決まったし、僕は任せるだけでした。決勝になると今まで走っていた選手も動きが全然違ってくる。終始後方というのもあって難しいレースでしたね。この経験を今後に生かしたい。
スタートは出たなりで。ま、どっか合えばと思ってああなりました(守澤のところに飛び付こうとする)。力及ばなかったですね。準決が終わってセッティングを大幅に換えたんですが、感触的には普通でした。また次頑張ります。
行く気満々の新山君にどうやって対抗するかでしたね。最終ホームでしゃくられて着はなくなってしまったんですが、やりたいことはやれたし、攻める気持ちは出せたんじゃないかな。優勝した山口君について? 脚力だけならSSに匹敵するし本当に強い。彼の存在は刺激になるし、こういう子がどんどん出てきて、競輪界を盛り上げていってもらいたい。
9着 新山響平
思い通りの形には持っていけたんですが、中途半端なペースになってしまいましたね。最後もかなりタレたし後ろに迷惑をかけました。踏みしろを作るためにセッティングを換えてみたんですが、それが逆に引っ掛かる感じになって、良くない方向に出ちゃいましたね。(アオケイ・長谷川記者)