いまビッグ戦線ではコロナ感染拡大防止対策の一環で、取材規制が行われている。勝ち上がった選手はレース後、会見場に出向き1人ずつ記者のインタビューを受ける。佐藤が会見場に登場すると、先にインタビュー終えた新田がヨコで写真撮影をしていた。

　佐藤は開口一番「もうね、新田がいないから言うけどさ、完ぺきなレースだった。100%信頼できる、いいレース。頼もしいよね」と新田を絶賛。佐藤が新田に聞こえるように話をしているのが見え見えで、記者団からは笑いが止まらない。

　レースはカマシ逃げの新田を佐藤が寸前差し。3着には内を締め車間を空けて援護した守澤が続く北日本ワンツースリー。佐藤は「新田の踏み出しがすごくて、2着でいいやと思っていたんだけどさ…。それよりか、脇の下から守澤を見たら車間を切ってキョロキョロしていてさ、アイツあんなに余裕あんのかよって焦ったよ。直線もアイツがむしゃらに来たから、こっちも食われちゃみっともないから目いっぱい踏んだ」と守澤を絶賛。

　守澤の強さを認めているからこその発言で後輩の成長を心底喜んでいる。自身の写真撮影時にもしきりに「守澤はいまヤバイよ、ヤバイよ。(守澤は)近いうちに(タイトル)取っちゃうよ〜」と強調していた。(netkeirin特派員)