2025/03/24(月) 17:00 0 22
20代の若手をズバズバ差すなど、ベテランの荒井崇博が各地で強烈な輝きを放っている。ストレートな物言いが持ち味で、我が道を行くこの男は、レースの「中」でも「外」でも存在感抜群。今シリーズは九州の機動型が少なく、自分でやる場面も出てきそうだが、衰え知らずのシャープなタテ脚で切り抜ける。もちろん、荒井クラスの大物になれば、他地区とのサプライズ連係も十分あるだろう。
個の力やポテンシャルは和田真久留が一番。今をときめく郡司浩平は同県・同期・同級生で良きライバル。身近にいるスーパースターの活躍は大きな刺激になっているはずだ。最近は番組に応じて自力とマークを使い分けているが、誰もがうらやむ爆発的なダッシュはデビューからずっと色褪せない。
元祖大ギヤの山崎芳仁も気が付いたら45歳。年齢と共に脚力は衰え、昔みたいなモンスター捲りはなかなか見られなくなったが、一時代を築いた男の「背中」はとにかくデカい! 今開催は頼れる後輩の高橋晋也がいるので、しっかり呼吸を合わせて上位争いに加わってくる。
四国のドンと言われる小倉竜二も輝かしい実績を誇る実力者。ここ数年、GIやGIIでの活躍はぐーんと減ったが、随所に見せるハンドル捌きやブロックは流石。弟子の阿竹智史もすっかり追い込みメインにスタイルチェンジしているし、2人仲良く並んでラインの佐々木豪を援護する。
「常勝軍団」の近畿地区からは東口善朋が登場。キレキレだった頃と比べると最近はやや大人しいが、サラ脚で良い位置を回ってくれば鋭く伸びる。東口の前を回る機動型の中では福永大智に注目したい。強い勝ち方をしたと思えば、コロッと負けたり、まだまだ安定感に欠けるが、天性のスピードと勝負度胸はピカイチだ。