2025/03/18(火) 14:15 0 13
伊東競輪「第9回ウィナーズカップ(GII)」は20日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
今節参加のS班のメンバーは7名で、残念ながら平原康多は落車負傷で間に合わなかった。ナショナルチームのスピードスターもおり、普段以上に仕掛けは早くなる。伊東バンクは短走路だが、400バンクに近い直線の長さ。今のところS級トップの牙城は簡単に崩れず、ビッグネームの優勝が有力。
その筆頭は、古性優作とみたい。豊橋全日本選抜では、脇本雄太と別線になったが、その存在感は輝き続けている。脇本雄太を目標に寸前差しの優勝が理想だが、今年も求道者で有り続ける。
持病の腰痛との戦いになっているワッキーだが、グランドスラマーになり、気持ちも楽になった様子。大会連覇を目指して、4日間、アグレッシブに走る。数年前迄の中国ゴールデンコンビや、全盛時の平原康多と武田豊樹みたいに逆回りも成功すれば、この近畿コンビは最強の称号を手に入れられる。
地の利ある南関勢も、勢いはある。今年前半から郡司浩平は飛ばし、地元の深谷知広も凄みを増している。
S班1年生の岩本俊介も3番手の走りが巧くなり、ラインとして機能。
名古屋記念は郡司、深谷の並びだったが、今節も深谷を盛り立てる並びになりそう。
この大会で相性が良いのは清水裕友と松浦悠士。2人共に、2度優勝しており、GIIと言えども高額賞金だ。
中四国の大砲・犬伏湧也の出来にもよるが、復権の為にも大事なレース。
世界の太田海也もいて、他地区にとって脅威になりそう。直前の玉野記念は、あまりにも中四国の選手が多く、逆に吉田拓矢の展開になったが、動き自体は問題なかった。
北日本は新山響平が中心で菅田壱道、渡部幸訓、守澤太志がガード役。新山にとって中野慎詞の存在も大きく、番手でのVも可能。関東は眞杉匠、坂井洋、佐々木悠葵、武藤龍生。南関は主力の3人の他に松井宏佑、松谷秀幸。穴なら佐々木眞也。
中部は浅井康太だけで近畿との連係を模索する。その近畿は寺崎浩平が狙えるところまでやってきた。ワッキーや古性を振り切るシーンもありそう。GIでは結果が出ず、GIII止まりの九州勢だが、山田兄弟、嘉永泰斗、山崎賢人と駒は揃っている。
最終日にガールズフレッシュクイーンが行われる。断然の本命は仲澤春香で、今年はGI戦線でも大活躍して、女王の称号も手に入れそうだ。