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【卒業記念レース】男子決勝進出を果たした杉浦颯太と大塚城

2025/03/05(水) 17:45 0 2

日本競輪選手養成所の第127、128回生の卒業記念レースが静岡競輪場で5日、2日目(最終日)を迎えた。男子決勝進出を果たした杉浦颯太、大塚城の父、杉浦康一(58期)と大塚英伸(82期・静岡)に話を聞いた。

「3着に残ってよかった」と話す杉浦康一

 杉浦と大塚が、強豪たちとの激しい予選バトルと3着権利の準決勝を突破し決勝に挑んだ。杉浦の父・康一は2日目に家族で応援に訪れ、まずは準決を観戦し颯太の積極先行を目に焼き付けた。「バック線を取ってどこまでいけるかなって感じで見ていましたが3着に残ってよかった」と相好を崩した。
 決勝の颯太は7着に敗れたが、果敢に先行に挑み見せ場を作った。「なかなか乗れる舞台じゃないし、いい経験になるでしょう。この先もチャレンジャーとして出し切ってほしいですね」とこの先の飛躍を願った。

「怪我なく帰ってきてくれるだけでも」と話す大塚英伸

 大塚の父・英伸も応援に駆けつけ決勝戦を見届けた。「卒記に関しては特にアドバイスとかは無かったです。こっちから連絡をしていないし、息子からもきませんでしたね」と笑う。決して放任というわけではなく「ぜんぶ任せているんですよ。バックを取ってこい、とかそういうことも一切言わなかった。わからないことがあったら聞きにくればいい? そんな感じですね」。

 自主性を重んじそこまで介入せず、ノビノビと養成所生活を過ごしてもらいたい、そんな親心が垣間見えた。お互いの距離感としてはちょうどよかったのかもしれない。「いろいろと言って入り込んでしまったらこっちも緊張して見てしまうだろうし、その緊張が子どもにも伝わってプレッシャーになってしまうと思うんです。だから準決、決勝に乗ってもこっちは緊張しなかったし(笑)。怪我なく帰ってきてくれるだけでも」。

 出所後もこうしたスタンスで接していくという。「ボクと一緒に練習をしてもしょうがないでしょう(笑)。これまでは室内練習だけだったし若い子たちと一緒にやって競輪のことを覚えていけばいい」。迷路に迷えば自分がいる、とばかりに後方から静かに活躍を見守っていく。(netkeirin特派員)

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