2025/03/02(日) 09:00 0 10
初日は同県の後輩・貝原涼太という絶好目標を得た野崎。3番手に和泉田喜一、さらには北日本勢が加勢して5車ラインとなったものの、服部克久がジカ競りに。凌いで番手を死守したが、ゴール前で和泉田に交わされて3着で予選をクリアした。
野崎は息を切らして大粒の汗を拭うと「バックでは、もう離れそうで。(貝原が)1センターの一番キツいところでケツを上げて行くから。でも、ラインで決まってホッとした」と安堵。
シリーズ最年長の62歳、その闘志に「すごいな」とシンプルに思った記者。本人に頑張れる理由を直撃すると、返ってきた答えは意外なものだった。
「他の仕事がしたくないから(笑)」
「サラリーマンのように毎朝、満員電車に乗って働くのは自分には向いていないなって。競輪選手になりたくてなって、ずっと競輪が好き。貝原君みたいに年の離れた若い子と走ることが多いけど、走っている時は年齢なんて気にしたことがない。だって、付いて行くのに必死すぎて」
仕事に対するスタンスは十人十色だが、苦手なことは割り切って自分の好きなことを楽しみながら仕事に向き合うことが長続きの秘訣なのかもしれない。(アオケイ・八角記者)