前検日から「決勝が目標」と強気な姿勢で取り組んでいたが、2日目の二次予選はあおりを受けて着外に沈み目標成就はついえてしまった。その分までも気合を込めて臨んだ3日目は、嘉永泰斗との壮絶に踏み合い2着を確保。脚を使って好位を取り、嘉永に合わせてまくるなど前々への執念が光ったレース運びだった。

「2日目は考え過ぎて失敗でした。いつもそうなんですけど、初手からすべて考えすぎてしまうんです。全部が全部そうなるわけではないし(読んでいた)展開と違ったときこそ臨機応変に動けないといけない。3日目は嘉永君に先着されたけど、そういう走りはできたかなと思います」

　2025年は1月立川記念を制して好スタートを切り、続く久留米FIも制するなど充実ムード。それだけに満を持して挑んだ今開催は勝ち上がりを逃し残念だった。

「7車立てで自信を付けてGIって感じでしたが、勘違いだったのかなって(苦笑)。でも今年は自分から動いてレースができているし、気持ち的にはいいです」

　今節は目標達成とはいかなかったが、すでに前を見据えている。当面の目標は5月GI「日本選手権競輪(ダービー)」だ。

「ウィナーズカップには2勝足りなかったから出られないんです。もちろん3月にある地元のGIIIも大事ですけど、ダービーを目指して」と明確な課題を掲げて邁進していく。(netkeirin特派員)