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【未来の競輪スター候補】「一番強い証で風を切る」ナンバーワンへ絶対的な自信を持つ又多風緑

2021/09/15(水) 19:00 0 3

 

netkeirinでは、来年のデビューを目指し、競輪選手養成所でトレーニングに励む121期・122期の注目候補生を特集。今回は又多風緑(19歳・石川=122期)候補生の紹介です。(取材・netkeirin編集部)

「先行してガールズグランプリを勝つこと」と力強く目標を掲げた又多風緑(まただふつか/提供:公財JKA)

 122期期待の候補生又多風緑さんは、星稜高校時代の2020年に「JCSPAジュニアサイクルスポーツ大会」500mTTで優勝。輝かしい実績をひっさげて養成所に入所してきたガールズケイリン界期待の候補生だ。入所から4ヶ月、2回目の記録会を終えたところで、彼女の現在を取材した。

ーー記録会お疲れ様でした。どうでしたか?

 んー、自分の思っていたのとは違いました。ひとことで言うと微妙って感じですね。前回は200mが一番時計、その他(400m、500m、2000m)が二番時計やって、今回こそはと全部一番時計を狙ってたんですけど、200mが三番時計で、その他が二番時計。もちろん自分のベストは出せたと思うのですが、(結果的に時計が)足りなかったかな…って。他の人がタイムを伸ばしてきているなか、自分が伸ばせていなかったのでまだまだ上を目指して頑張らなきゃいけないな、って思いました。

ーーこの秋以降はどんなことに力をいれて行きますか?

 今後は競走訓練が中心になります。実は今まで模擬競走を9回やってきたのですが、そのうち6回が1着、2回が2着、1回が3着。競走に関しては結構いい感じなんですよ。“人と走る”のが好きなんです。このあとは在所一位を目指して頑張ります。

ーー養成所での生活について教えてください。どなたと仲良しですか?

 養成所生活では小泉夢菜(22歳・埼玉=122期)さんとよく一緒にいます。彼女はレース展開を読むのが上手で、よく“競輪”の話をしたりしていますね。あとは私の中で良いライバルだと思っている畠山ひすい(19歳・北海道=122期)さんです。

ーー畠山候補生とはどんなお話を?

 もちろんプライベートな話もしますが、ほぼ練習に関する話ですね。ハロン(バンクの傾斜利用して200m走る練習)のペアがだいたい畠山さんなので、「今の走りこうやね」とか「こうしたほうがいいよね」とか、お互いがお互いを高め合えるような会話をしています。

ーーご家族とは連絡を取り合えてますか?

 連絡できる日は毎回連絡しています。

ーーどんな言葉をかけてくれるのでしょうか?

「ゴリラになってきてね〜」です。

 ーーどういうことでしょうか?

「ゴリラになって自転車漕いできてね〜」ってことです。えーと、「やりきってこい」ってことだと思います(笑)

 ーーわかりました(笑)。師匠・岩本和也選手からは何かアドバイスをもらったりしていますか?

 競走訓練何着とか、記録会とか、結果報告を師匠に必ずしています。それに対して「競輪で大事なのはタイムじゃなくて競走なんだから、タイムが出ているからといって気を緩めずしっかりがんばれ」みたいな感じでアドバイスをもらってます(笑)

ーー最後に又多候補生が最終的に目指すものとはなんでしょうか?

 はい。私の目標は先行してガールズグランプリを勝つことです。“先行して勝つ”というのが一番強い証だと、私は思っているので、先行して一番になりたいです(笑)

在所ナンバーワンを目指して必死にもがく又多風緑(提供:公財JKA)


   言葉にこそしていないが、その発言の裏にはつねに“自信”をのぞかせていた又多風補生。「練習してきた分だけ力を発揮できることが私の長所」と語ってくれたように、努力あっての自信なのだろう。惜しまぬ努力、ユニークで明るい家族、そして優しくも厳しい師匠に支えられた又多候補生。そう遠くない未来に、グランプリで先行して風を切る姿をみせてくれるはずだ。

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