2025/02/23(日) 15:45 0 1
藤田真と書いて「ふじた・まこと」と読む。近畿の選手がコメントをする際は"必殺仕事人"になぞらえて「藤田君へ」よりも「仕事人へ」と耳にすることの方が多い。その藤田、前々期が「失格を続けて2回して心が折れた」ため、今期はチャレンジ戦での戦いになっている。前回の大宮初日は1着も、ゴール後に落車して途中欠場。それまで2節続けて決勝に乗っていたが、今回は状態が注目された。
「右の手首を痛めたけど大丈夫。セッティングが出ていなくて来た。うーん、まだちょっと違和感はあるけど、思った以上に車が進んでくれた」
初日は23歳年下の與古田龍門との2分戦。最終ホーム手前からロングスパートに出て與古田を叩くと、後続が離れてしまったがそのまま押し切った。これで降班後、初日は負けなしの4連勝。43歳の藤田が、前回の山下祐輔に続いて、初日に125期をなで斬った。
「戦法に悩んでいた時期もあったけど、2、3年前に骨盤を骨折して、ヨコの動きは本当にヤバい時にしかやらないと決めた。だから自力主体ですね。でも今期は他地区でも後ろを回れそうだったら回っていこうと思ってます。新人キラー? ミッチーさん(中村美千隆)さんの足もとにも及びませんよ。チャレンジに落ちることがわかっていたから、前期の終盤から練習をみっちりとやっていた。落車後でも結果を出せて良かった」
準決勝は同県の後輩の秋末蓮に託すことに。「好きに走ってもらいます」と多くは求めていない。仕事人が今度は番手回りからどんな仕事を見せてくれるか。(netkeirin特派員)