2025/02/19(水) 15:45 0 1
ガッツ、根性、泥臭いという言葉が似合う川口の戦法は総力戦。逃げ、差し、捲りと全てを使い分け1着をもぎ取るいわゆる自在レーサー。今期は3場所走って既にV2と力の違いを見せつけている。
「勝っていると言ってもA級なので。先行して逃げ切れているのはこのクラスだから。上で自分の先行は厳しいし、僕は脚がない。何でもやって何とかしないといけない」
本人はこう謙遜するが、勝ちっぷりがいい。特に前回の松戸では2段駆けラインを封じて優勝と価値のあるものだった。
「初日は迷いました。悩んだけど橋本君に付きます。自分が橋本君に行くと蓮井さんを4番手にしてしまう。それでもいいと言ってもらえたし、番手で頑張ることにしました。付く以上はマーク選手。余程のことがあればタテに踏むけど、基本的には後ろとして仕事をしたい。S級に戻った時に人の後ろもあるだろうし。これが特別競輪の決勝なら違う考えもあるだろうけど、自分はそんな立ち位置の選手ではないので。橋本君を援護してラインで決められるように尽くしたい」
一本の筋を通している川口の競輪道は尊敬に値する。ちょっと前まであった『半端な自在屋』というイメージは今ではなく、A級では最強のオールラウンダーだ。(アオケイ・石濱記者)