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【未来の競輪スター候補】山口多聞 ギアが合わない状態でもゴールデンキャップを獲得

2021/09/16(木) 12:00 0 6

netkeirinでは、来年のデビューを目指し、静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所でトレーニングに励む候補生の姿を定期的に特集。今回は6月に行われた第1回記録会で「スピードと持久力を併せ持つ」成績優秀者に送られるゴールデンキャップ賞を獲得。成長著しい山口多聞(19歳・埼玉=121期)候補生を紹介します。(取材・netkeirin編集部)

2回目の記録会でもゴールデンキャップを獲得した山口多聞(やまぐち たもん/提供:公財JKA)

 9月の第2回記録会では8人の候補生がゴールデンキャップを獲得するなど、例年にもましてレベルの高さがうかがえる121期生。その中でも安定感のある走りが光る山口多聞候補生に話を聞いた。

ーー1回目に続き、先ほど終了した2回目の記録会でもゴールデンキャップを獲得。凄いですね!

 ありがとうございます。身体は仕上がっていましたし、当然1回目より良いタイムを狙ってギアをかけていったんですが、脚に合わなかったのかな…。200mと400mは思ったよりタイムが出ませんでした(苦笑)。

距離第1回記録会タイム第2回記録会タイム
200m10'7510'79
400m22'1722'49
1000m1'08'001'06'74
3000m3'48'903'44'53

ーー埼玉・浦和工高で自転車競技に打ち込み、養成所に入所されたわけですが、ここまでの5カ月、振り返っていかがでしょうか?

 入所前はゴールデンキャップのレベルは高いなと思っていましたが、1回目、2回目と獲得することが出来ました。思い描いていた以上に成長できていると感じています。

ーー自身の強みはどこにあると考えていますか?

 長い距離でスピードを持続できるのが強みだと思います。課題は自己ベストが更新できなかった200mや1回目の記録会よりタイムを落とした400mで速く走ることですね。踏み出した時のダッシュ力がまだ自分には足りないように思えます。

地脚は光るものがある。ダッシュ力を強化していきたい(提供:公財JKA)

ーー養成所での生活についてうかがいます。仲の良い候補生はいらっしゃいますか?

 五十嵐綾(20歳・福島)さん、⾧谷川飛向(24歳・東京)さんとは気が合うので仲良くしています。自由時間に雑談したりするのが息抜きになります。

 ライバルとして意識しているわけではないですが…太田海也(21歳・岡山)さん、中野慎詞(22歳・岩手)さんはとても強くて練習でも姿を追っています。自分は2人を追いかける立場にいるなと思います。

ーー養成所の生活もいよいよ後半を迎えます。これからの目標を教えてください

 これから始まる競走訓練が大事なので、常に上位を取って好成績を残せるように頑張りたいです。


 ゴールデンキャップを連続で獲得しても浮き足立つことなく、落ち着きと自己分析力の高さは19歳とは思えない。ライバルたちの成長も著しいが、切磋琢磨して121期を代表する選手になって欲しい。

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