2025/02/12(水) 15:45 0 3
熱戦が展開された奈良記念は11日に松井宏佑の優勝で幕を閉じた。今では奈良といえば三谷兄弟が看板選手となっているが、かつては「奈良=大井啓世」といわれたほど。記念が現制度になってから奈良の選手が記念を制したのは大井と三谷竜生だけである。(※三谷将太は協賛GIII)
「オヤジも兄も奈良記念は取れなかったので、なんとか奈良記念のタイトルがほしかった。15年かかったけど、優勝できたのは本当にうれしかったですね。自分がバリバリやっていたころの奈良はS級が2、3人しかいなかった。でも今は10人くらいいるし、自分たちの時と比べれば抜群に練習環境がいいと思います。三谷兄弟や中井兄弟も頑張っているけど、欲を言えば20代くらいの若くて勢いのある選手が奈良から出てきたらうれしいですね。さらに欲を言えば、もっと早く(自分が第一線でやっていた時に)三谷兄弟のような選手が出てきてくれていれば(笑)。そうしたら競りにいったりもしなくてよかったのに(笑)」
そんな大井も今年9月には還暦を迎える大ベテランとなったが、まだまだ現役で奮闘中。今期は6走中3回の確定板入りと、スピード自慢がひしめくチャレンジ戦でも懸命な走りでコンスタントにファンの車券に貢献している。
「とにかく一生懸命頑張るだけです。初日は調子のいい岡崎(和久)君がいるので、彼に(弓矢輪太郎の番手を)回ってもらい、自分は3番手で必死に付いていきたいと思います」と語った。(netkeirin特派員)