少なくとも100回以上は書いてきたが、飯野祐太は“幸せ配達人”。そろそろ過去の回収をやる時期に入ってきたが、FIでは良い思いをしても、特別競輪では恩恵を受けていない。

　飯野祐太は「山崎さん相手に逃げ切りのワンツーは初めてだと思う。和歌山でワンスリーと言うのもあったけど、ほとんど差されている。こうやって山崎さんの前で逃げ切っていれば、番手捲りを10回やっても怒られないでしょう(大笑い)。番手捲りをして、若手に怒られた事がある？ いや、それは一度もないですね」。

　ご奉公の先行かと思いきや、堂々とした逃げ切り勝ち。逆パターンで山ちゃんに任せるのは「特別競輪の決勝か、チャレンジ戦」との事。本当に山ちゃんが、チャレンジに落ちても走るか分からないし、リップサービスが満点の“飯野劇場”だった。(町田洋一)