前場所の立川は準決勝敗退も最終日の3レースでは好回転で捲り、後続を引き離す力強い走りを見せた。競走得点もうなぎ登りで好調かと思われるが、決勝ではなかなか勝ちきれていない。そんな長田は立川で優勝した同期で仲の良い渡邉雅也の優勝に刺激を受けたと言う。

「雅也の優勝は素直に嬉しかったですね。彼は立川が大好きみたいではじめから優勝するって言っていたけど、本当にするところが凄い。雅也とは高校3年間ずっと同じクラスでお互い切磋琢磨しながら過ごしてきました。前回の立川で僕が優出できれば連係できたんですけどね…。実はルーキーシリーズで1回連係しているんですけど、その時は雅也が先頭で自分が番手、3番手には仁藤(秀)さんが付いてくれたんですけど、雅也が不発で3人とも着外でした(笑)」。

　立川で渡邉雅也に取材した際にも「龍拳と連係したい」と語っていただけに2人の友情には熱いものがありそうだ。

　近況の調子や初めて特選に乗った事について尋ねると「立川の最終日はいいスピードで捲れたと思います。あのレースを準決勝でしたかったですね。取手も特選スタートも初めて。この良いメンバーの中で自分の力がどの位通用するのか楽しみでもあり、不安でもあります。1・2班戦での優勝は昨年1回だけありますが、近況の決勝戦では小さいレースになってしまっている。雅也に続いて優勝したいです」と力強く語ってくれた。

　意外と知られてはいないが、エリート揃いの117期の中でこの長田が在所順位1位。潜在能力が高いだけに秘めた力を出し切れればS級昇級もそう遅くはない。まずは初めての初日特選をどのように走るのか注目したい。(アオケイ・松野記者)