2025/01/31(金) 16:15 0 0
前回の1月高知で決勝に乗り流れを手にして今節を迎えた中村。今回は新たな武器を投入してきた。それは昨年12月静岡でラストランを終えて引退した同期の山口真未さんが使っていたフレームだ。中村は山口さんを心の底から慕っており、熊本競輪がリニューアルするまでは山口さんのホームである静岡に身を寄せて練習を共にしていた。
「熊本が再開するちょっと前に地元へ帰りましたが、それまで静岡には1年半ぐらいいました。去年の12月に静岡を走ったんですけど、真未さんもいたし離れたくなかったから、ずっとあっちで練習をしていました。(山口さんの)引っ越しまで手伝ったし最後まで一緒でしたよ(笑)」
山口さんを慕って静岡を訪れる選手は多く、中村も大いに甘えて指導を仰いだ。その甲斐もあって去年の夏場から競走得点もアップし、決勝にもちょくちょく乗るようになった。
「軽いけど硬いフレームなんです。練習では乗りこなせたけど実戦ではどうなるかな。真未さんも見ていてくれていると思うし、(乗りこなして)いいレースがしたいです」
フレームには山口さんの思いがこもっており、中村は恩返しの一心でレースに挑む。(netkeirin特派員)