2021/09/07(火) 10:30 0 1
止まっていた時計の針が動きだした。6月15日の熊本市議会で大西一史市長が熊本競輪の再開を発表。2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受けて休止中だったが、2024年度での再開を目指すと正式に表明した。
熊本支部を束ねる西島貢司は「2024年の秋を目標に、400バンクとして再開すると聞いています。10月から工事が始まるので、すでに準備も始まっています」と教えてくれた。以前も工事の予定がありながら、先延ばし、先延ばしとなって白紙となったこともあったが、今回こそは大丈夫そうだ。
「良かったです。選手たちもホッとしたと思う。ただ、心配な面もある。バンクが使えるのが今月いっぱいまで。スピード練習をしたい人はバンクでできないのは神経を使うと思う。コロナもあって、今はよその競輪場にお邪魔するのもなかなか難しいし…。どうにか場所を見つけて練習するしかないでしょうね。それがネックではあります」。
バンク練習ができなくなるのはマイナス点かもしれない。しかし、それを差し引いても、地元バンクでレースが復活するのは何よりの朗報だろう。
「とりあえず先が見えて良かった。ベテランも若手もみんなが、再開した熊本競輪場で走ることを目標にして頑張れますね」。
大エースの中川誠一郎や、瓜生崇智を中心とした成長著しい若手陣も、「熊本競輪復興」の報に気力はみなぎっているだろう。まだ3年後の話ではあるが、楽しみで仕方がない。(netkeirin特派員)