2025/01/29(水) 22:30 0 12
準決11Rは岩谷拓磨を目標に得て、3番手には中川誠一郎を従えラインの要役を担った。岩谷の強烈カマシに口が空きかけたが何とか付け直し、別線の動きに目を配り全身全霊でラインを機能させた。だが、最後の最後で中川に食われてしまい結果は2着。レース後はヘトヘトで「もう、余裕なんかまったく無かったですよ。ずっときつかったし、戻ってきて“ワンゲロ”したぐらい(苦笑)」と苦悶の表情で振り返った。
いささか、品を欠く表現だが、一生懸命レースに取り組み力を出し切ったということだ。同期の先輩に前で駆けてもらい、後ろに地元の大先輩を背負ったプレッシャーは相当なもの。岩谷は3着で勝ち上がることができなかったが、ライン3車で確定板に乗ったのだから任務は果たしたといえよう。「レース後、誠一郎さんから『なんか、必死で踏んでいたのが見えたよ』って。もう、この人なんなんだって感じでしたよ」と余裕しゃくしゃくの先輩にひれ伏した。
決勝12Rは松本秀之介を先頭に宮崎-中川と熊本トリオで組み、準決と同様に持ち場は番手回りで「熊本から3人乗ったし、ラインの力で頑張ります!」と意気込んだ。ここは松本が1番車を配置されラインは唯一の3車。好展開となれば、待望のS級初優勝も期待できそうだ。(netkeirin特派員)