2025/01/14(火) 16:30 0 5
「東日本発祥倉茂記念杯(GIII)」が16日、大宮競輪場で開幕します。今回はケイリン女子部・二宮歩美部長による注目選手紹介&シリーズ展望をお届けします。
年が明けて、あっという間に立川、和歌山に続き3つ目の記念競輪が大宮で開催される。このスケジュール通りに開催がやってくると今年も「新年がきたな〜」と実感する私は長きに渡り、競輪界に携わってきている証でもあるんだなと感じていたり。
そして、それとともに私の中で『大宮記念=平原康多』のイメージなのですが、改めて調べてみたところ私が競輪界に携わるようになった17年前にちょうど平原選手が大宮記念で初優勝をし、それからコンスタントに優勝を重ね、なんと計9回も制覇しているとのことで、それはそれは『大宮記念=平原康多』のイメージにもなるなと我ながら納得。
更にそれだけではなく、大宮記念と言えば、とにかく平原選手を中心に地元勢をはじめ関東ラインの絆ストーリーが毎年あるのも非常に印象に残っているんですよね。自力での優勝だけでなく、どんどん若手も育ってきたことで前を任せるようになり、ラインでの結束力による優勝も多々あり。ぶっちゃけ、昔からよっぽどのインパクトがないとなかなか色々なことを覚えていたくても覚えられない私が、これだけの印象を持ち合わせている大宮記念って本当に凄いなと!
観るレースと言うよりも魅せるレース。
記憶に残すと言うよりは刻まれていく。
それほど強烈に引き寄せられる関東勢の気迫やパワーを感じるんですよね。その中で毎年勝てるわけではなく、惜しくも捲られてしまったり、逃げられて二段がけを決められてしまうことなどもあり、これだけ関東勢が並んで強い気持ちを持って走っても飲み込まれてしまうことや後手に回されて勝てない時があるんだなと思うと、またそこも強烈に記憶に刻まれて行ったり。
そして去年は平原選手に人気が集まっていてライン一眼となってレースを作っても優勝できず。その後、何度か同じような場面をここ一番の決勝戦で迎えては肩を落とした後にダービーinいわき平でのGI優勝は感慨深いものがありました。ここ大宮で関東勢の絆を勝ったり負けたりしながら深めることで、それが今度はビッグレースでの集大成に繋がっていくところは、追いかけていくファンにとっても報われる瞬間で、また希望を持って応援できる活力に繋がっているような気がしています。
さて今年もまたここから平原康多選手を始め、関東勢のどんなストーリー2025が作られて、繋いでいけるかが楽しみな一戦!!
◆平原康多選手
言わずと知れた関東のリーダー。現在は42歳だが26歳辺りから約16年間くらい、ずーっと競輪界のトップ戦線で活躍し続けている実績深い選手。去年、10年間在籍したS級S班から一度、離れる形となったが、それからすぐに5月のダービーinいわき平GIを関東ラインの絆で優勝し、また2000人いる競輪選手のトップ9人に返り咲いた。大宮記念は9度の優勝があり、今年で節目の10度目Vとなるか?
◆武藤龍生選手
ちょうど2023年のグランプリの日に大宮競輪場で一緒にトークショーを開催! その年は確か、コロナ禍が緩和されてきた中、有観客で開催されたオールスター競輪in西武園の決勝で関東勢が吉田選手-眞杉選手-平原選手-武藤選手と並んで前受けから全ツッパの全力疾走で吉田選手が仕掛けたんですよね。場内が大歓声の中、眞杉選手が初のGIを制覇した時の立役者として武藤選手は大活躍をし、あれは確実に眞杉選手1人ではなくラインみんなで勝ち取った優勝だったのをよく覚えています。
その年も賞金ランキング23位。2024年もまたまたダービーinいわき平GIで関東3番手を周り、4コーナー辺りでは内も外も牽制し、平原選手の優勝に貢献し、賞金ランキング21位。なかなか素朴ではあるが、しっかりといい仕事をしてラインに尽くす武藤選手から目が離せない!
今回は埼玉2人をPick up!!
そして大宮記念3日目には潜入レポートで他の選手も公開予定! 天気がいい日はぜひ大宮駅から運動がてら歩いて競輪場に行ってみては? 昔ながらの駅前から続く商店街にどんなお店があるのかチェックしながら散策したり、参道でお茶をしたり、氷川神社で参拝したり、大宮公園で森林浴もでき、清々しい気持ちでパワーをあやかることができるのでおススメですよ!