2024/12/27(金) 21:20 0 3
28日に開幕する「KEIRINグランプリシリーズ」の前検日が27日、静岡競輪場で実施となりました。今回はケイリン女子部・二宮歩美部長による前検日レポートをお届けします。
静岡競輪場といえば今年の元旦開催の静岡ミッドナイト競輪で中継MCを担当予定だったのを急に思い出しました。久々だったので張り切って前検日の大みそかに荷造りをして、いざ向かおうとした瞬間に「急遽、停電のため開催が中止になりました」と連絡を受け、仕事が飛んだ新年から2024年がスタートしたのを思い出してしまいました(涙)。まさかの年明けではなく、締めを静岡で迎えることになるとは(笑)。
何よりも年末なので新幹線の満席もチラホラ出ていますし、とにかく、いつもよりも街中や構内が込み合っているので、何事も早め、早めに動いていかないと計画通りに動けないことも出てくると思うので、皆様も気をつけて下さいね!
それにしても今日の前検日の天気も良いからか、静岡競輪場が凄くコントラストもパキッとしていて、バンクも新しく綺麗になって、更に縁起のよさそうな神聖なる雰囲気をひしひしと感じ、験を担げそうな気がするのは私だけでしょうか? そういえば験といえば、児玉碧衣選手の全身青のスーツが印象的でした!
「11月29日にオーダーしたのですが、いい福(服)の日だったらしく、GGPに間にあって着てこられたので、その語呂にあやかれたらと!」って、この絵とコメント、絶対、みんな使うやつ! いっつも思うのですが、本当に人の前に常に立っている方って、いつでもサービス精神旺盛でアンテナ張っていて、ネタが尽きないタイプが多いなって。だから自然とみんなが注目するし、ネタになるし、話題にもなるんですよね。
それにしても今回はnetkeirinでYGPとGGPの事前展望記事を書くために全選手の情報を調べてまとめたお陰で謎の自信が生まれちゃってて、私が注目した選手がどんな動きを見せてくれるかが、すでに楽しみで仕方ない! ので是非、そちらの記事も合わせてご覧頂いて必ず“注目”にもポチリを宜しくお願い致します。なので、本日はあえてGPシリーズを3日間走る選手に注目!
何よりも共同インタビューでこぞって口にしていたのがまずは“勝ち上がりの厳しさ”。今回は10R制で初日特選が1Rあるので、予選は2着までしか準決勝に勝ち上がれないんです。4Rを走る脇本勇希選手は
「前回の玉野は単騎などもあってよくなく、反省も多いレースだった。最終日はいい動きが出来てしっかり自力を出せた。その後、体調を崩していい練習が出来ず、あんまりよくないが気持ちを切らせずにきた。このレースは3分戦? 2分戦かな? 勝ち上がりが厳しいので意識して走りたい」と話していたが、動ける山本直選手と大きく分けて2分戦になりそう。
目標がない新山将史選手が自在のコメントで積極的にいかないと後方になる可能性もあるし、積極的にいっちゃうとバンクの特性上、先行は残りずらいし、直線もある程度、長いし2着までに残るためには工夫も必要になってきそう。意外と展開次第でどのラインからも買えそうなレースで面白くなりそう!
そして8Rの高橋晋也選手。共同インタビューに姿を現した瞬間になんかいつもより体格がよく、大きく見えたのは私の気のせいでしょうか? また一回り大きくなった感がありましたが、ここ2場所G3で初日2連勝中!
「玉野は二次予選がもったいなかった。結構疲れがあった。動き自体はよかった。最近は前々に攻めることが出来ているし、次の日から練習して万全! このバンクは凄く走りやすいし相性がいい。後は改修して初めてなのでそこがどうか? 勝ち上がりが厳しいのでしっかり考えて自力で…(対戦メンバーも再度、確認して)自力で(笑)」
相手は皿屋豊選手と一戸康宏選手で綺麗な3分戦に! 何が凄いって最近は番手を回る伏見俊昭選手の走りが48歳にして、どんどん若返っているではありませんか! 私が競輪業界に入るきっかけになった時にトップ界隈(←今、流行りのワード)にずっと君臨していた伏見選手を背負って見せる高橋選手との連携にも興味深々。
まず私が気になるのはバンクの特徴や対戦相手とのレース展開をイメージしながらも勝ち上がりを考えたら2着までを目指して、最悪、後悔しない走りってなんなんだろ?って。
そしてYPGでめちゃくちゃ気になるコメントをしていたのは中野選手で
「指定練習の時に風が強かった。じゃあ、風を逆算して行きを調整するっていうのもちょっと自分の中で条件はみんな一緒なのに違うなと思っていて」(←私の解釈的には※違ったら申し訳ない)
みんながみんな、色々と今の自分の中の最大限で最善を尽くして、勝ち上がり(=お客様の)期待に応えられるか、どんな結果であろうと自分に言い訳を出来ないカタチを作るか、納得させられるか?
シビアな勝ち上がりの環境に身を置かれれば置かれるほど、研ぎ澄まされたコメントから選手の目指している位置や今を垣間見ることができるところができ、そこから的中車券のヒントも生まれる気がして、その一瞬、一瞬を見逃さない自分でいたいなと思いました。
まず初日の予選は2着までの勝ち上がりを意識してぜひ、狙ってみて下さい。