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「父を超えることが目標」市田龍生都が笑顔で早期卒業を報告 年明け4日の松戸ナイターで正式デビュー

2024/12/24(火) 11:45 0 14

早期卒業が決定していた市田龍生都(127回・男子)の早期卒業証書授与式が23日、日本競輪選手養成所にて行われた。同日午後には公財JKA本部にてお披露目会見が開かれ、デビュー戦の日程などが発表された。

市田龍生都

 会見は市田龍生都のあいさつでスタートした。養成所の制服で現れた市田の表情は明るく、早期卒業の喜びとともに「デビュー戦は松戸競輪のナイター開催になりました。しっかり自分の力を出し切り、精一杯走ることを心がけて頑張ります」と年明けすぐの松戸FII開催(4日〜6日)での正式デビューが報告された。

 記者から早期卒業の感想を尋ねられると「嬉しい反面さみしい気持ちもある」と語り、切磋琢磨する仲間たちとの生活が楽しかったことを説明。そして、「さみしさはあるが、いち早くデビューを決められたので、これから127回生の先頭に立って頑張っていきたい」と力強く抱負を述べた。

 また養成所生活で成長できたポイントとして、精神面の成長を挙げた。「入所時点では、大学時代の競技生活で記録も出していましたし、難なく先行できるだろうと考えていました。でも思った通りにはならなかったんです」と話し、いろいろな選手の考えを学び、どのように先行するのか、どのように勝つのかを模索していたという。「考え方を学ぶ、そういった面を鍛えられたのは本当にデカかったと思います」と充実の表情を見せた。

養成所時代は歴代新記録を打ち立てポテンシャルの高さを存分に発揮した(©JKA)

 元選手であり、父・佳寿浩氏を憧れの存在とし、「父を超えることが目標です。自ずとグランプリ優勝が競輪人生の目標になると思います」と言葉に力を込めた。松戸のデビュー戦への意気込みについては「早期卒業の市田龍生都だぞ!というのを見せつけられるように」と気合十分。

 117期の寺崎浩平菊池岳仁、121期の太田海也中野慎詞に続き、通算5人目の早期卒業となった市田。日本競輪選手養成所・瀧澤正光所長は会見にコメントを寄せ、『競走訓練に於いても他の候補生を圧倒するタイム及び先行・捲りを披露する等、必ずや将来の活躍を期待できる逸材』と表現した。

 養成所の記録会では400mタイムトライアルで歴代記録を樹立した“規格外モンスター”が初戦でどんな走りを見せてくれるのか、市田自身の野望“オヤジ超え”を成し遂げていくのか。2025年の活躍に期待したい。

卒業証書を手に瀧澤所長と記念撮影(©JKA)


【市田龍生都 プロフィール】
・生年月日  2001年9月28日(23歳)
・登録予定地 福井
・最終学歴  中央大学 卒業
・縁故選手  市田佳寿浩(父・76 期・引退)
・主な競技歴 自転車(トラック短距離)
 2022年9月 全日本大学対抗選手権自転車競技大会…チームスプリント1位、ケイリン1位、1kmTT1位
 2023年5月 全日本自転車競技選手権大会…トラック・レース(エリート)1kmTT1位
 2023年7月 全日本学生選手権トラック自転車競技大会…1kmTT1位
 2024年9月 全日本自転車競技選手権大会…トラック・レース(エリート)1kmTT1位

在所中の記録会成績(参考)

記録会200mTT400mTT1,000mTT3,000mTT
第1回(5月)10"6821"84★1'05"543'42"09
第1回平均11"3023"441'09"753'59"26
第2回(9月)10"6122"011'05"493'45"38
第2回平均11"2722"901'08"823'51"52
ゴールデンキャップ
基準タイム
11"20
以内
23"00
以内
1'08"00
以内
3'49"50
以内

★…養成所新記録
※第1回、第2回ともにゴールデンキャップ獲得


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