2024/12/17(火) 10:45 0 0
藤井優希と西岡利起の125期対決に注目が集まった2日目のチャレンジ準決勝3R。前受けの藤井が赤板でピッチを上げて西岡を出させない意思表示をしたが、打鐘手前から西岡がスパート。藤井はこれに反応しきれず、西岡1人に出られた。それでも普段から「ド先行で」と口にしており、最終ホーム手前では叩き返して先頭に躍り出た。ただ、これではチャレンジクラスの追い込み選手は付いていくのは容易ではない。意地と意地をぶつけ合ったルーキー2人が先頭と2番手で残り1周を通過した。
「(4節前の)四日市(決勝)で藤井さんに先着されていたし、今回はなんとしてもって思っていた。打鐘のところで警戒されていたら捲りに構えようと思ったけど、されていなかったので行った。全開で踏みました。あれで出られなければお手上げでした。出切れたけど、すぐに来られましたね。あの辺が甘かったですね」
西岡がこう振り返った。11月1日に決勝が行われた四日市は逃げた藤井が優勝し、西岡は準V。それ以来の対戦で、リベンジを狙ったが“主導権争い”藤井が執念を見せる形になった。
レースは藤井の3番手回りだった眞鍋伸也が追い上げて、最終的には藤井後位にいた西岡に絡んだ。西岡は眞鍋を退けたが、そこで脚力を消耗した分、藤井が押し切って西岡が2着。前回の対戦と同じ結果になった。
西岡は「絡まれたのもあったけど、最後は差したかった。向こうの気持ちが一枚上でした」と悔しそう。しかし、それ以上に悔しそうだったのが勝者の藤井だ。
「出す気はなかった。ペースも緩めたわけではない。気付いたらすぐ近くに来ていた。悔しい。すかさず行ったけど、出られちゃってる分、ラインが分裂してしまった。眞鍋さんが後ろでだいぶやってくれているのはわかったけど…。申し訳なかったです」
続く4Rは同じく125期同士の岩元叶馬と松本昂大が猛然と先行バトル。岩元が松本を合わせきって逃げ切った。モニターで見ていた藤井は「こういうレースがしたかった…」とポツリ。決勝は岩元、藤井、西岡の125期トリオの着順以外での戦いにも注目だ。(netkeirin特派員)