2024/11/23(土) 11:15 0 6
“昨年のリベンジ”に燃えていた松井宏佑。昨年の競輪祭決勝は深谷知広目標から番手捲り。GI初優勝のゴールに飛び込もうというところで、真後ろにいた同期の眞杉匠に2分の1車輪差でVをかっさらわれた。「来年こそはGIタイトル」。松井自身だけでなく、周囲の期待も高まった24年だった。
ところがGIで決勝に乗ったのは地元の平塚オールスターだけ。並々ならぬ思い、新車で挑んだ今年最後のGIは一次予選2走が5、9着。二次予選を前にまさかの敗退で早くも敗者戦回りとなったが、4日目4Rも自身の走りを貫いた。同県の佐々木龍に差されはしたがワンツー決着でようやく本領を発揮した。
「今日の流れ的には作戦通り。川口(聖二)君に結構踏まされて苦しかったが、後ろを信頼して踏んだ。しっかり反応できたかなと思う。今日から自転車を戻して2走目までよりも良かったけど、いい時に比べるとあまり良くはない。今思えば、オーバートレーニングだったかな。気合を入れ過ぎちゃいましたね」
前検日を含めると7日間の長丁場。悲願達成へ、状態のピークをシリーズ後半に設定していたとしても致し方ないかもしれない。1走目は後ろに別線に入られる不運もあった。
「展開に恵まれなくても脚があれば乗り切れるので。レースしてみたら新車も良くなかった。今年こそはGIを獲るつもりで、獲れると思って戦ったが甘くはなかったですね。でも手応えも得られた1年だった。今年の反省を生かして来年こそは、って思ってます」
既に気持ちは切り替わり、来年への反撃は始まっている。残りの2走も前に攻める走りを見せてくれるはずだ。(netkeirin特派員)