2021/08/23(月) 10:00 0 4
武雄競輪場で開催中のナイター「オッズパーク杯(FI)」。今節は輪界屈指のマーク選手として別線の選手から恐れられる小倉竜二、南修二が出走中。共に貫禄たっぷりの走りで決勝進出を果たした。まずは南修二に追い込み選手としての持論を聞いた。
準決勝9R、山田久徳の先行に乗って連勝を飾った南修二。今期はS級2班に甘んじていて予選回りではあるが、本来は初日特選から大暴れしていてもおかしくない近畿、いや、日本を代表するマーク選手。ヨコの動きはもちろん、タテにも踏めて目標不在時は自ら活路を切り開く万能型でもある。
この9Rで南後位から2着に入った瓜生崇智は「最終BSで南さんと目が合ってしまい、仕掛けられなかった。ヘビににらまれたカエル状態ですよ」と、振り返った。南は目だけで別線をけん制してしまったのだ。
レース後に話を聞くと「山田君が強かった。自分がもう少し強ければ、(山田を)2着に残せたと思う」と、まずは反省の弁。結果的に山田が決勝に進めたので胸をなで下ろしただろう。
ここからは南に、追い込み選手としてのポリシーなどを語ってもらった。
「まずは前にしっかりと付いていくことが一番、重要。前の選手に安心感を与えられるようにしないとダメ。仕事をするというのはその後の話。とにかく“脚力”を上げないといけない。前の選手に離れるのは論外だけど、追走いっぱいになっても視野が狭くなってしまう。余裕を持って続くには、結局のところ脚力が必要。この20年近くはそれを感じている。自分の場合はいいときと悪いときの波が大きい。強い選手は波が小さい。そうならないといけない。自分が衰えている感覚はないし、脚力は上がっていると思うけど、周りも上がっている。だから上との脚力差は変わっていないと思う。近畿は脇本君など強い選手が多い。いい目標になっていますよ」。
どれだけ持ち上げても「僕なんか…」や「まだまだです」と謙そんの言葉が並んだ。常に前を見据え、これからも別線に大きなカベとなって立ちはだかる。(netkeirin特派員)
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