アプリ限定 2024/10/19(土) 20:50 0 10
弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」はいよいよ20日に決勝戦を行う。発表された車番とコメントから、過去3年分のGI戦績と位置別データを分析した。
▶︎決勝の出走表
まずは過去3年のGI決勝成績を比較してみよう。
S班は昨年の寛仁親王牌覇者古性優作、賞金争いで注目を集める脇本雄太、新山響平の3名が決勝に駒を進めた。GI決勝は古性が15走6Vと圧倒的な成績。過去3年でGI優勝があるのは3名で、9走1Vの新山、7走2Vの脇本、7走1Vの郡司浩平といった具合だ。
過去3年のGI決勝成績
選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 15 | 40% | 46.7% | 60% |
郡司浩平 | 7 | 14.3% | 28.6% | 28.6% |
新山響平 | 9 | 11.1% | 22.2% | 33.3% |
小原太樹 | 1 | 0% | 0% | 100% |
脇本雄太 | 7 | 28.6% | 28.6% | 28.6% |
河端朋之 | 1 | 0% | 0% | 0% |
渡部幸訓 | 2 | 0% | 0% | 50% |
佐々木悠葵 | 0 | 0% | 0% | 0% |
寺崎浩平 | 1 | 0% | 0% | 0% |
脇本は勝率と3連対率が同じで、「優勝か着外か」という両極端な成績になっている。河端朋之、渡部幸訓は昨年の寛仁親王牌ファイナリスト。GI決勝の回数は少ないが『弥彦親王牌』と相性が良いようだ。
また佐々木悠葵は今回初めてのGI決勝となる。準決勝は番手戦ながら強さを見せ1着。初日特選予選は2着でローズカップにも出場しており、充実の今シリーズとなっている。
次に19日に発表されたコメントをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。
決勝の並びは、近畿が3車となり寺崎浩平-脇本雄太-古性優作。南関東は郡司浩平-小原太樹、北日本は新山響平-渡部幸訓で、関東の佐々木悠葵と中国の河端朋之は単騎戦となった。
過去3年の位置別成績
選手名 | 位置 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
古性優作 | 3番手 以降 | 0% | 33.3% | 66.7% |
郡司浩平 | 先頭 | 45.9% | 64.2% | 72.3% |
新山響平 | 先頭 | 22.3% | 41.6% | 50.8% |
小原太樹 | 番手 | 24.4% | 43.9% | 54.4% |
脇本雄太 | 番手 | 68.8% | 75% | 75% |
河端朋之 | 単騎 | 28.6% | 52.4% | 66.7% |
渡部幸訓 | 番手 | 31.9% | 52.5% | 68.1% |
佐々木悠葵 | 単騎 | 14.3% | 33.3% | 42.9% |
寺崎浩平 | 先頭 | 24.8% | 42.1% | 51.9% |
勝率で目立つのは番手戦の脇本。過去3回の番手戦の回数は16回とそこまで多くないが、7割近い勝率を誇る。続いて南関先頭の郡司で、148戦68勝という成績だ。
決勝は自力のある2名が単騎戦となった。河端は過去3年の単騎成績が21戦6勝で、回数は多くないが他のどの位置よりも単騎戦で強く、車券に絡めたい選手といえよう。
3連対率を見ると渡部の数字も際立っている。昨年大会は北日本3番手から決勝3着の成績で、直線の長い弥彦は本人も「相性抜群」と語っている。こちらも押さえておきたい選手だ。
一方で気になるのは連覇がかかる古性で、3番手での勝率は0%。しかしレース回数は3回しかないので、データを参考にする際は注意していただきたい。
いかがだろうか? いよいよ20日夜、グランプリ切符を手にする選手が決まる。競輪ファンの方はもちろんのこと、初心者の方もぜひ気になる選手から車券を買ってみてほしい。