ベテランの廣川貞治が元気いっぱいだ。2節前の福井初日に今年初勝利を挙げると、前節の別府2日目も白星をゲット。ここに来て急上昇中だ。

「今期が(競走得点が70点を割って)3期目。3節前の平塚の初日に7着を獲っちゃった時はヤバいなぁって思ったんだけど、2日目に捲って2着が獲れて、最終日も踏み上げて2着だった。代謝争いも40番目くらいまで行ったけど、今は85番目くらいまで上がった。気持ち的に楽になりましたね」

　メンタル的に余裕を感じられるのは大きい。それだけではない。廣川が「調子が上がっている」と話す理由は新たな相棒の存在もある。

「99期の岡嶋登君が“もう乗らないので乗りませんか？”と貸してもらったフレームがあって。それを前回の別府に行く前に練習で使ったらめちゃめちゃ感触が良かった。一緒に練習していた選手たちも“それを使った方が絶対にいいですよ”って言ってくれたんです。別府で実際に使ったらすごく感触が良かった。弟子の大山誉史(引退)が99期だったので、その期の子たちとは結構交流があるんですよ。岡嶋君も自分と一緒で立っているフレームを使っていたので、よく情報交換をしていたんです。で、岡嶋君が立ってるフレームを下りるみたいで。それで貸してくれましたね。今回もそのフレームで行きますよ」

　状態が上がってきていたところで、新たな相棒も好感触。「クビにならないように頑張ります」とおどけたが、ひとまずはその心配はしなくて良さそうだ。穴党は伸びている廣川に3日間注目してほしい。(netkeirin特派員)