2024/10/17(木) 20:15 0 7
弥彦競輪「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」が17日に開幕。10Rの「特別選抜予選」を走った寺崎浩平に話を聞いた。
ジャン過ぎにアンコになった平原康多が落車するアクシデントもあったが、最終的には単騎の寺崎が後方から一気に捲り上げて白星発進。
「できれば前の方を取りたかったけど、後方に。踏み合いが終わるのを見て、自分のタイミングで行こうと。バンクが重いわりにスカスカして踏み出しは良くなかった。でも、慌てて踏まずしっかりと回して踏めた。セッティングや乗り方も良い方向へ出ている」とふり返った。
今、寺崎は“最強”を求めて進化しようとしている。自転車、セッティングを試行錯誤し、共同通信社杯では「最終的な完成形は古性さん」と目指すところを明かした。
「以前はカーボンフレームに寄せていたけど、今はそれを止めてタテだけでなくヨコにも対応できるように。ハンドルステムを短くして踏み方も意識。それが少しずつマッチしてきている」と確かな手応えを口にする。
戦力充実の近畿地区だが、期待された窓場千加頼がまさかの敗退。寺崎、脇本雄太、古性優作がローズカップへの権利を得て準決勝進出を決めた。今年、寺崎はビッグでの準決勝進出がなかっただけに、このフリーパスは大きい。早期卒業の逸材。持ち前のスピードにくわえて位置取りやヨコの技術に磨きがかかれば、脇本や古性を超える選手になるかもしれない。(アオケイ・八角記者)