2024/09/27(金) 16:45 0 1
青森競輪の「みちのく記念善知鳥杯争奪戦(GIII)」が27日に2日目を迎えた。2日目4RのS級選抜で通算100勝を達成した上杉嘉槻に話を聞いた。
初日は叩き叩かれ大敗の上杉だったが、2日目は切って切っての流れで打鐘先行。内から4番手を取ってすかさず捲ってきた安倍大成を、番手の渡辺十夢が強烈ブロック。悔しくも渡辺は失格を取られてしまう形となったが、逃げ切って節目の100勝を逃げきりで決めたのだ。
援護もあって逃げ切れたということもあり、先輩の失格はかなり悔しい様子で「すんなり先行できたので、あとは誰も出させない気持ちでした。ただ、安倍君が来たし、十夢さんが仕事をして失格になってしまった。十夢さんには申し訳ないことをしてしまった。逃げ切れたけど、バックが重たく感じて、カカリはよくなかった。自分が100勝を達成したんですか? 達成したけど、別に自分のレースをすればいいと思っていただけ。カカリも悪かったし、十夢さんの失格は悔やまれます。今後も出し切っていつも通りの走りができれば」と口にした。
共同記者会見後の写真撮影は100勝のポーズで笑顔を見せてくれたが、もどかしい気持ちと相まって心境は複雑だったであろう。
ただ、ここ直近の走りは成績通りの強さを見せている。A級時代から強かったが、本来の力を発揮をしてきたといえよう。100勝は通過点だし、ここから更なる高みを目指して欲しい。残りの2日間、上杉の言葉通りに出し切るレースで奮起の走りに期待したい。(アオケイ・宮本記者)