2024/09/22(日) 09:00 0 6
ガールズケイリン2RはV候補筆頭の石井寛子が3番手捲りで快勝。追走巧みな比嘉真梨代がそのまま流れ込むかと思われたが、その後ろから外を回した平子結菜が伸びて2着に突っ込んだ。
「2着まで行けたけど、ちょっと重く感じました」
149センチの小柄な平子が小さな声でゆっくりと自身のレースを振り返った。上がりタイムは12秒2。勝った石井を除けば、ゴール前の伸びは際立っていた。
三重県出身で20歳の平子。「ロードを乗っていた」父の影響で小学校5年から自転車競技を始め「主に中長距離の競技をやっていました」。ガールズケイリンの道を志したのも自然な流れだっただろう。
「自転車を始めてからガールズケイリンに興味を持って、小学校6年か中学校1年の時に初めて四日市に観に行ったんです。そこで優勝したのが石井寛子さんだった。ゴール前で観ていて"凄くカッコいいなぁ"ってなって、それから選手を目指しました」
全場制覇を達成し、優勝173回、初日の1着で638勝目を飾ったガールズケイリン界のレジェンドが憧れの存在だった。初めて同じ開催となり、初日から対戦。約8年半前に金網越しで感動し、ガールズケイリンへの道を示してくれた、あの石井寛子の背中は大きく見えたことだろう。
「自力自在で戦える選手になりたい。やっぱり石井寛子さんのような走りが出来るようになりたいですね」
初日2着はルーキーシリーズの松山、本デビュー後の8月松阪に続いて3度目。過去2開催は2日目も2着で決勝に勝ち進んだ。予選2も2Rで石井寛子と対戦する。憧れの選手を破ってデビュー初勝利となればドラマチックだが、そんなことは百戦錬磨のレジェンドが許さないだろう。まずは松阪以来、3節ぶりとなる決勝進出を目指して戦いに挑む。(netkeirin特派員)