アプリ限定 2024/09/11(水) 12:30 0 24
2024年の戦いも終盤戦。残るGIは 「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」「朝日新聞社杯競輪祭」の2つ。13日からは「共同通信社杯競輪(GII)」がスタートする。グランプリ切符を争う選手にとっては、ここでの賞金積み増しは大きく、注目される戦いとなる。
ここまで、GIウィナーは郡司浩平、平原康多、北井佑季、古性優作の4名。本企画では、この4名に加え、賞金上位を争う有力選手たちのここまでの戦いぶりとメモリアルショットをお届けする。
▶共同通信社杯競輪特集
賞金ランキング4位・グランプリ出場確定
読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI・2/9〜12 岐阜)優勝
2023年はグランプリ出場が叶わずS級1班となった郡司浩平が、2024年は見事なスタートダッシュで競輪シーンを沸かせた。年明け初戦の岸和田FIで完全V、続く地元の川崎GIIIを制し、さらに2月に最初のGI「全日本選抜競輪」で優勝。決勝は、北井佑季の積極戦を利し、ゴール前の激戦を制した。
6月の「高松宮記念杯競輪」では、反対に、北井の前を回りGI初Vに貢献。南関ラインの結束の固さを印象づけた。直近の小田原GIIIまで、今年優勝6回と波に乗っており、グランプリでもVの有力候補になりそう。
選手デビュー直前にケリ入れた!元競輪選手で父・盛夫さんが語る等身大の郡司浩平
賞金ランキング7位
ウィナーズカップ(GII・3/21〜24 取手)優勝
2024年は1月に落車もあり出足はやや乱調だったが、3月の「ウィナーズカップ」は、窓場千加頼の先行を足場に混戦を切り抜ける、"脇本らしからぬ"しぶとい走りで追走の古性優作を振り切るV。以降、GIは獲れていないが、地元・福井と向日町のGIIIで優勝し、順調とは言えなくともグランプリ射程圏をキープしているのはさすが。
突然のコラム休載、その理由とは!? 今の脇本雄太にしかできない自転車界への恩返しと第二の人生
賞金ランキング2位・グランプリ出場確定
日本選手権競輪(GI・4/30〜5/5 いわき平)優勝
10年にわたり君臨していたS班の座から陥落した関東の総大将・平原康多が、「日本選手権競輪」で鮮やかな復活劇を見せた。41歳にして9度目のGI優勝であり、初のダービー王という快挙だった。この勝負強さで、14回目のグランプリでの初Vにも期待がかかる。
【連載コラム】悲願だったダービー王に! ずっと見ていてくれたファンの姿に堪えきれなかった涙
賞金ランキング3位・グランプリ出場確定
高松宮記念杯競輪(GI・6/11〜16 岸和田)優勝
Jリーガーから競輪選手に転向し2021年5月にデビューした北井佑季は、わずか3年でGI優勝という勲章を手にした。「高松宮記念杯競輪」決勝は、郡司浩平の男気先行を利してのものだったが、南関の強力先行として積み上げてきた実績があったからこその優勝でもあった。
【インタビュー】競輪選手として、北井佑季がプロアスリート第二章を語る
【インタビュー】「北井はまだ強くなる」師匠・高木隆弘が語る北井佑季のリアルな姿
賞金ランキング11位
サマーナイトフェスティバル(GII・7/13〜15 松戸) 優勝
2023年は「オールスター競輪」「競輪祭」とGIで2勝、一躍スター選手となった眞杉匠。今年も「サマーナイトフェスティバル」での優勝や西武園GIIIでの優勝など堅実に活躍しているが、賞金ランキングではやや苦戦。「共同通信社杯(GII)」から「寛仁親王牌(GI)」「競輪祭(GI)」と続く、ここからが正念場になる。
【特別インタビュー】2024年も“攻めの姿勢”を大事に!「何年も赤パンを履き続けられるように」
賞金ランキング1位・グランプリ出場確定
オールスター競輪(GI・8/13〜18 平塚) 優勝
的確な読みと瞬時の判断力に裏付けされたタテヨコ駆使する自在脚は、まさに輪界最強。加えて、想定外の展開でも勝利への執念をファンに見せつけるメンタルも随一。ファン投票1位で堂々優勝した「オールスター競輪(GI)」は、その証明となった。
発言は「弱すぎて辛い」(別府GIII初日特選後)などいつも謙虚だが、当然、目標はグランプリ出場ではなくグランプリ優勝と賞金王だろう。
【独占インタビュー】古性優作のストイックな“価値基準”「勝率10割じゃない時点で満足できない」
賞金ランキング5位
GI獲得者(グランプリ出場確定者)4名を除いて、現在賞金ランキング最上位が清水裕友。「全日本選抜競輪(GI)」準優勝、「全プロ記念競輪(FII)」優勝(SPR賞1着)、GIIIで優勝3回、準優勝2回と抜群の安定感。常に落ち着いた自在戦には自信も感じられる。
賞金ランキング6位
3月の京王閣FI、伊東GIII、玉野FIでなんと10連勝の3連続完全V(続く川崎GIII初日を入れると11連勝)。そして「日本選手権競輪(GI)」での準優勝と、春の大ブレイクが大きく賞金ランキングを押し上げた。40歳にして初のグランプリ出場も射程圏となったが、「まあなるようにしかならないので。本人がのらりくらりで申し訳ないです」と自然体で勝負の終盤戦に臨む。
【岩本俊介のマイペース発言①】「グランプリ出場と言われても...」
【岩本俊介のマイペース発言②】「流れに身を任せていきます」
賞金ランキング8位
徹底先行で2年連続S班を張っている新山響平は、今年もここまで63走してバック40本。グレードレースばかりでこのバック率(63%)、そして優勝ゼロで賞金ランキング7位を維持していることは驚異と言ってよい。「ブレない新山」が今年もグランプリに名を連ねることを期待するファンは多いだろう。
賞金ランキング9位
「ウィナーズカップ」は3連勝で決勝入り(9着)。「オールスター競輪」では初のGI優出で準優勝、一躍、S班候補に名乗りを上げた。直近の地元・向日町GIII決勝では、輪界のトップスター・脇本雄太と敢えて近畿別線を選択。「脇本さんは倒せない相手とは思っていない」とのコメント通り、脇本との捲り合戦で8分の1車輪差の準優勝という好勝負を演じて見せた。