2021/08/09(月) 21:00 0 9
記者は有り難い事に、東京五輪を生で2日間観戦する事が出来た。脇本雄太は予選を1着で勝ち上がり、準々決勝も逃げ切りで1着。
ただ、準決は相手の失格もあり、7着で敗退。ただ、最終日の7位から11位決定戦では、堂々と逃げ切った。
「魔物と言うか、オリンピックは万全で完璧な状態でも勝てないと言う事。負けたが、後悔するレースがひとつもなかったので涙も出なかった。競技は引退するが感謝の気持ちしかない」。
今後の拠点は地元の福井になる予定だが「今のブノワ態勢で伊豆を拠点にしたから、これだけ強くなれた。急に一人で練習をやる様になるのは不安もある。まだ終わったばかりと言う事もあるけれど、もう少しゆっくり考えたい」。
いつも以上に険しい表情だったし、まだ気持ちの整理がついていないだろう。ナショナルチームのスタッフの佐々木龍也さんにもベロドロームの現地で聞いたが、生きるか死ぬかの極限のトレーニングをやっていたと言う。まだ、いつものワッキーに戻るのは時間が掛かりそうだが「肉体的にも精神的にも抜け切っていないが、精一杯走る!」と最後に語ってくれた。(町田洋一)