地元のGIといえば何よりも大事なイベントだ。
「なかなかチャンスがこないからね、やれるうちに走っておきたい。デビューから25年が経ったし、肉体的に上がっていくことはないけど精神的な部分は充実しているので」と心血注ぐ戦いに気持ちは高まる。

　ドリームレースは、東京五輪を終えたのちに強行参加する新田祐大に前を任せる。
「新田の存在感が違うし、来るだけで北日本の雰囲気がピリっと引き締まると思うよ」と心配無用を強調し、ヨコにいた3番手の守澤太志に「なっ、そうだろ？」と意思確認。
　新田と同級生であり気心の知れる守澤はもちろん「そうですね！ いるのといないのでは違います」と呼応した。

　そして「来るからには気持ちはしっかりシフトすると思っているし、まったく心配はしていない。あそこまでの選手になれば中途半端には走らないから」と太鼓判を押し、新田の参加を熱望した。

　さらに、佐藤は真横で写真撮影をしていた稲川翔を見つけると「ヨッ！ 色男！ どっから見てもいい男だな〜」と茶々を入れるなどリラックス。わき立つ思いをあえてしまい込んでいた。(netkeirin特派員)