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【アーバンナイトカーニバル予想】“不死鳥”と呼ばれたレジェンドを彷彿させる吉澤純平に期待

2021/08/04(水) 13:00 1 4

8月5日より川崎競輪場アーバンナイトカーニバル(GIII・最終日8月8日)が行われる。主力選手の近況や、見どころを競輪記者・町田洋一氏に伺った。

 川崎ナイターGIII「アーバンナイトカーニバル」はガールズ競輪を含めて4日間のナイター開催。残念ながら無観客になってしまったが、画面越しに応援して欲しい。直後に、いわき平オールスター競輪があるので、ビッグネームは不在。ただ、賞金は高額だし、決勝3着以内なら競輪祭の出場権も得られるので、S級中堅選手や、若手機動型にとっては美味しい大会。メンバーを見渡したが、飛び抜けて強い選手は不在。

吉澤純平

 度重なる大怪我との戦いは「不死鳥」と呼ばれた市田佳寿浩さんを彷彿させる吉澤純平に期待したい。2月の奈良記念で鎖骨を骨折。今度はスタンディングの練習中に左足のアキレス腱を断裂と不運の連続。過去にも頭蓋骨骨折と、大きな怪我も経験。それでいて悲壮感なく走っている姿は、さすが武田豊樹門下生と言えよう。函館のサマーナイトでは3番手回りもあったが、今シリーズは主役らしく、雨谷一樹小林泰正の番手を回り勝ちに徹したい。もちろん、自力の番組でも、スカッと捲る脚はあるだろう。

嵯峨昇喜郎

 北日本は同県の嵯峨昇喜郎が勝ち上がってくれば坂本貴史に良い流れとなる。坂本の能力を考えれば、素質が開花せずもったいない。ここでGIIIを勝てば、今後戦いやすくなり、周りの目も違ってくる。桜井正孝の自在戦も、今回は十分面白く、青森コンビと同様に目は離せない。

 南関は簗田一輝の前々勝負に、ホームバンクの白戸淳太郎松坂英司が連係。中部はメンバーが手薄で近畿も大物はオールスター出場だし目立った選手はいない。

門田凌

 充実しているのは四国勢かも。門田凌の捲りはS級トップ相手でも通用するし、自力型の久米康平も器用さが出てきた。ラインをまとめる力がある堤洋の存在も大きい。九州は新鋭の松岡辰泰が、どこまでやれるかだろう。

尾方真生(右)と姉弟子の児玉碧衣(左)

 ガールズ競輪は尾方真生の力が抜けている。このまま快進撃が続けば、姉弟子の児玉碧衣を破り、年末のグランプリで優勝も可能だ。次の評価が鈴木美教函館サマーナイトで決勝に乗れなかった悔しさを晴らしたい。奥井迪がオールスターのファン投票で選ばれなかったのは不思議だし、自慢の先行力を魅せつけるには、うってつけの場だ。

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