2021/08/04(水) 09:30 0 1
鐘からの一気カマシで後続をシャットアウト。S級で戦ってきた男の力は一枚違う。しかし、自己ジャッジはなかなか厳しいものがある。「他のラインが脚を削り合ってくれた結果、出やすくなっただけです。自分の中では改善点がいくつもある。末脚はないし前半のカカリもいまひとつ。修正しないと」と、自らを追い込むこと追い込むこと。
本来ならばA級にいる選手ではないのだ。ケガもあり致し方なく降級した身。来期S級へ戻るまでに内容重視のレースを貫いていく。今のところ、今期はすべて自力で戦っていることも、それなりの覚悟を感じさせる。「(初日は)いい時なら前半のカカりがもっとよかったはず。ゴール前に(番手の)真崎さんに迫られているし、しっかり踏めるように修正します。もっと上を行けるイメージがあるので」と高いレベルで勝負している。
今期はレインボーファイナルを目指していたが「2場所走ってきついと思った」と何となく諦め気味。そこで、今期の目標を「今期、優勝5回。以前にA級に落ちたときも達成できたし」と修正したが、どっこい初日の先行を見ればレインボー出場への見込みは大いにある。重ねて言うが、本来ならスピードが上がり出入りの激しくなるS級戦で持ち味が生きる選手だ。(netkeirin特派員)