5車立てで行われたこのレースは加藤将武が前受けから突っ張り先行。番手を回った矢口啓一郎が絶好の展開をモノにした。度重なるケガに苦しむ実力者のS級勝利は、22年10月以来、実に1年10か月ぶりだった。

「加藤君が強かったです。ちょっと踏み込んでしまったけど(加藤が2着に)粘ってくれてよかった。最近は人の後ろも勉強のつもりで回っています。長く選手をやりたいですしね(笑)。S級復帰初戦で落車してしまったけど、前回の福井記念よりは個人的に今回の方が感じよかった。とにかく、どんな形でも1着が取れれば次につながるので。正直、こんなに早く1勝できるとは思っていなかった。弱くならないようにまた頑張ってみます(笑)」

　最後には恒例となっている「俺の写真なんか撮ったってしょうがないでしょ。どこで使うのよ？ フィルムの無駄ですよ。あっ、もうフィルムの時代じゃないか」とお約束のやり取りをしながら、照れつつも写真撮影に応じた。(netkeirin特派員)