2024/07/31(水) 14:45 0 0
この日の熊本は、特選7Rを除くすべてのレースで先行選手が2着以内にからむ先行有利の1日だった。高速バンクとあって先行選手のスピードがかかってしまうとなかなか巻き返せないことと、壁のようにそびえ立つ3角がまくり選手を苦しめるという背景が、そこにはあった。さらにはバックも終始、追い風とあってはそんなもの。2Rを押し切った増田もバンク特性を見抜き、自分のピッチに持ち込むことができた。
「直線が長いのに先行型が有利って珍しい形状ですよ。ホームカマシ、バックまくりを食らわないように直線を踏んでコーナーを流した。そうすると流せるポイントが多くなるので最後まで持つのだと思う。バンクで言うと高知に似ていましたね。だけど直線勝負は高知と同じように走ってはダメ。前がカカるから(400走路だと)届かないんです」
先行選手にとって、ムダ脚をどれだけ減らして駆けられるかは永遠のテーマだ。増田は研究を重ねて今シリーズを迎えており「(前回の熊本モーニング開催で優勝した)木村幸希から電話がかかってきて、『熊本は増田さんに合っているバンクですよ』ってアドバイスされたんです。そんなこともあったから考えて走れました」と初日から成果が出た。
2日目7Rも自信を胸に秘め、橋本宇宙に佐方良行ー太田黒大心と結束する地元本線にぶつかる。(netkeirin特派員)