2024/07/26(金) 10:00 0 3
「福井の落車でまたリセットですよ…」
前検日にこう嘆いていたのが桐山敬太郎だ。22年3月の大垣記念最終日に落車して背骨の棘(きょく)突起を骨折。ケガ自体の治療や治癒にも年月を要したが、落車前のフレームに乗ることができなかったのが一番の痛手だった。2年以上が経過し、4月の松山FIからようやく乗り慣れたフレームに戻せた。5月の武雄記念は初日1着を含む2度の2連対。
直前のダービーでは「同学年の平原君が優勝して、まだまだ頑張りたいって思いにさらになりましたね」と笑っていた。直後の福井でも23年6月以来となる決勝進出。ここまでは順調だったが、決勝で落車(再乗して7着)。2年以上積み上げてきたものが大きく崩れてしまった。
「青森と平塚がやっぱり良くなかった。(落車の)影響ありますね。今回も(初日は)厳しいメンバーに入れられちゃったと思ってた。佐々木(悠葵)君の仕掛けが思った以上に早くて…。脚をためてなんとか5着まで、と思って踏んだら3着。想像以上に伸びてくれた。良かった。別府は走りやすくて好きなバンクですよ」
幾度も困難が前に立ちはだかるが不屈の闘志で打ち破ってきている。福井の落車前よりも状態は良くなさそうだがタテ脚は健在。
「2日目に向けて? 強力な自力選手を付けてくれたら言うことない」とコメントして話を切り上げていた。二次予選は10Rで福島支部の板垣昴が目標。3年前の別府記念は一次予選3着で、二次予選最初の6Rで4着。「おそらく大丈夫だろう」と周囲も楽観視していたら、4着6人から1人だけ勝ち上がりを逃す1人になってしまい、悔しさを味わった。板垣後位で脚をためて、3着までに突っ込んで文句なしの準決勝行きを狙う。(netkeirin特派員)