2024/07/24(水) 17:45 0 10
別府競輪場のナイター「開設74周年記念・オランダ王国友好杯(GIII)」は25日、初日を迎える。熊本の競輪情報誌を発行するコンドル出版、武田一康社長に先日、終幕した熊本競輪場の「令和6年能登半島地震復興支援競輪 熊本競輪再建記念」について話を聞いた。
熊本地震の影響で8年4か月もの間、本場開催の無かった熊本競輪場で先日、再始動第一弾となるFI開催が行われた。優勝はA級が松本秀之慎、S級が嘉永泰斗と地元勢が制し、華々しいスタートとなった。もちろん、熊本競輪場の生き字引、競輪歴60数年の武田社長も再出発に立ち会った。
「お〜、あれから8年ぞ。再開はするとは信じていたけどいったい、いつになるのか…そんな不安を抱えながらの8年でした。『もう見られないのか…』と言って亡くなった地元ファンも多く見てきたし、この日が来るとは」と話すと、天を仰ぎ思わず目頭を押さえた。
初日から多くのファンがスタンドに詰めかけ場内のボルテージは上がる一方で、最終日に熊本勢のW優勝が決定すると熱気は最高潮に達した。「福井記念の決勝の新聞作りで決勝戦は生では見られなかったけど、うれしかった。A級の半田(誠)は周りが単騎ばかりだから別に発進する必要が無かったし、あのレースで正解。S級は(緒方)将樹の頑張りで嘉永(泰斗)が勝った。よう北井(佑季)も頑張っていたよ。2つともいいレースだった」と頷いた。
今開催は地元再開のお祭りみたいなもので、無事に終幕し次回からは通常運行に戻る。「ここまで1日も新聞作成を休んだことはありません!」と胸を張る武田社長は「今回は別府ぞ」と、気持ちを切り替えて現実へ。猛烈に頭をフル回転して、競輪ファンのために健筆をふるう。(netkeirin特派員)