2024/07/21(日) 09:15 0 2
9Rのゴール前は、最終的に先頭に躍り出た大石剣士-岡村潤-伊勢崎彰大の南関トリオで首位争い。静岡両者の3番手回りから伊勢崎が鋭く伸びて1着をもぎ取った。1Rの三浦翔大と6Rの才迫開が3番手から捲り気味に追い込んでいたが、ラインの3番手からの1着はこれが初めてだった。かつての500バンクだった滑走路を思い出したファンもいただろう。
前期は25年ぶりにA級暮らしを経験した伊勢崎だったが、半年でS級に復帰してこれが2節目。11年ぶりの熊本競輪出走で好スタートを決めて機嫌が悪いはずがなかった。
「まぁね、潤は前を庇っていただろうし。俺は3番手で楽だったけど、3着だと(準決勝への勝ち上がりが)厳しいので、なんとか2着までと思ってね。潤に続いて2着かなと思いましたけど。直線が長い? それもあるけど、走路が綺麗だし軽かった。ストレスなく走れたし、踏めたら伸びていく感触はありましたね。1着とは思わなかった。嬉しいですね」
と話していると、後輩の鈴木浩太がなにやら話しかけてきたが「ごめんね、ちょっと今俺も仕事(取材対応)してるからさ。後にしてくれる? そういえば今のところバンクレコードみたいだね。うん、そういうことだからさ」と後輩を追いやった。
しかしすぐに「そういう感じ、うん。ありがとうございました」と言って取材を切り上げ、後輩の元へ向かった。一連の流れはここまでがセットだったのだろう。周囲を伊勢崎ワールドに引き込んでいた。
準決勝11Rは北井佑季-岡村潤-伊勢崎のライン。GIタイトルを獲得した北井を3番手から追い込む芸当なんか超絶至難の業だが、もしそうなった場合は宿舎行きのバスにも乗らずにしゃべり続けるだろう。(netkeirin特派員)