松井宏佑が入魂の積極策でレースをつくると犬伏湧也を不発に追いやる好プレー。岩本は小林泰正のまくりに合わせてバックから飛び出し1着を手にした。レース後、地元の岩本のウイニングランを見届けたファンからは大きな歓声がわいた。

「ほとんどのお客さんが『(佐藤)シンタロ〜』って声援でしたし、まったく緊張しなかった(笑)。って、これは冗談で、実際は松戸記念よりもたくさんの応援があって控えている選手たちもビックリするほどで。こんな競輪場なかなか無いしうれしかったです！」と感慨深げだった。

　今シリーズは準決で敗退したもののシリーズ2勝を挙げるなど地元開催で気を吐いた。

「番手を回る機会が増えているし、しっかりとラインで決めていい着を取れるのが一番。今の課題は自力でやったときに自分のペースを忘れているので、前でやったときに力を出し切ること」

　今シリーズは3走ともに人の後ろを回ったが、いざ、自力で動いたときこそ真価が問われる。

　次走は8月1日から当地で行われる開設記念GIII。更なる脚力アップを図り、地元の大一番へ備える。(netkeirin特派員)