前半戦は元気のなかったS級S班1年生の山口拳矢。巻き返しを図る後半戦の一発目。初日は藤井侑吾の番手回り。藤井は打鐘で仕掛けるも根田空史の先行を叩けずも、山口は南関勢に切り替えて最後は外を鋭く伸びて白星発進。

「自分は脚が溜まっていたので、最後は伸びた。だけど、もっと藤井さんを援護できたら良かったけど、余裕がなかった。北津留さんが見えて、出ようとしたが中途半端に…」と反省を述べた。

　SSとして迎えた2024年。前半戦をふり返ってもらうと「体調を崩して良い状態で競走を迎えられず、もどかしさがあった。インフルエンザ2回、しかもAとB型の両方(苦笑)。それから扁桃腺も腫れたし、ノロウイルスにも罹った」と散々だった様子。

「悪いイメージが付いてしまって負の連鎖が続いてしまった。後半戦は勝ち癖をつけて、自信をつけていきたい。前半戦の分まで、しっかり巻き返していけるように頑張りたい」と意気込みを見せると、準決勝については「宮杯は前を任せたので、今回は自分が前。メンバー的にも乱戦になりそうだし、自分が前の方が活きると思う」と話し、勝負の準決勝に挑む。(アオケイ・八角記者)