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【小倉競輪・ミッドナイト】好発進の本デビューとなった船山真生

2024/07/02(火) 12:30 0 5

小倉競輪場のミッドナイト「やっぱ!オズパ!杯(FII)」は1日、初日を終えた。6Rのチャレンジ予選に出走した船山真生に話を聞いた。

「早く師匠と連係出来るようにS級に上がりたい」と話す船山真生

 6Rは125期の船山真生が逃げ切った。近況好調の内田淳を出させず猛然と突っ張って、最後まで誰にも先頭を譲らなかった。

「緊張は少しだけ。いい緊張感で走れた。内田さんが外にいるのがわかっていたので流せず踏んでた。練習でもあまりやらない流れだったので、なんか全然踏めてない感じでした。あまりいい感触ではなかったけど、押し切れて良かったです」

 終わってみれば125期5人の中で、唯一の1着スタートだった。直前の5Rではゴールデンキャップを獲得した瀧川幸広が7着に敗れていた。

「自分よりも脚がある人達でもあぁいう風になってしまってた。自分はどうなっちゃうんだろうと怖さもありました」

 力を出し切っての好発進で、レース前の不安を一掃してみせた。

 船山が競輪選手を志したのは中学生の時。

「家族と一緒に松山競輪場へ行ったんです。弟も一緒だった。スピード感に魅了されましたね。FIの最終日で佐賀の山田英明さんが優勝して、服を投げ入れてくれたんですよね。それを僕だったのか、弟だったのか覚えてないんですけど、とにかくゲットしまして。山田選手が優勝インタビュー後に退場する時に服を出したら、サインをしてくれて、“頑張ってね”って言ってもらった。それを強烈に覚えてます」

 中学生にとっては圧倒的なスピード感と、優勝した選手のかっこよさ、優しさ。その1日で競輪に心を奪われ、自転車競技の名門・松山学院高校で汗を流し、プロデビューを果たした。高校の1学年先輩が岡本翔で、その流れで師匠は渡部哲男に行き着いた。

「師匠からはずっと“目先の着に拘らず、何年か先を、S級で戦う事を見据えてレースをしろ”と言ってもらってます。今は先行主体に頑張って、早く師匠と連係出来るようにS級に上がりたい。師匠のようなS級で活躍するレーサーになりたいです。あとは山田英明さんにも会いたいですね!」

 1期上でデビューした熊本支部の半田誠佐藤壮志は高校の同級生。焦りたくなる状況だが、師匠の教えを守って将来を見据えた先行勝負を続ける。(netkeirin特派員)

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