2024/06/30(日) 18:45 0 37
芦澤辰弘がスタートを取って前受けは関東勢。その後位へ守澤太志、更には松本貴治の単騎勢が位置を求めて追い上げ脇本雄太-山口拳矢は下げて後方に。赤板で先頭の小林泰正が全開で踏むと、最終ホームで小林の番手から坂井洋が発進。守澤が内をしゃくって芦澤を捌くと、脇本は大きな煽りを食らって後退。守澤は更に吉澤まで捌いて、その外を煽りの下りを使って山口が勢い良く捲り上げる。後ろを確認した吉田が抜け出し、守澤を振り切ってVゴールを駆け抜けた。
普通開催でも地元優勝がなかった吉田が、悲願を果たした。
「感無量です。これまで何度も地元優勝のチャンスはあったけど、こうして地元記念の優勝を目標にやってきたので嬉しい。辰さん(芦澤)がスタートを取ってくれたし、泰正さんは『残り2周から全開で持つところまで行く』と言ってくれて、洋も『脇本さんが来る前に仕掛ける』と。ここまで来られたのは先輩、後輩、仲間のおかげ。感謝の気持ちを忘れずに精進していきたい」
4走すべてで番手回りだった今シリーズ、仲間たちの頑張りに感謝した。その仲間たちもみんなが吉田の優勝を喜んだ。
これで前半戦が終了、7月からは後半戦に突入する。吉田は「去年は眞杉のために頑張って(オールスターで優勝に導いた)、自分はあっ旋が止まったけど、決して走れなかった期間はマイナスではなかったと思う。こうしてこの場所に来られたので。特別競輪では良かったり悪かったり波があるので、その差をなくしていきたい」と語った。
次走のサマーナイト(松戸・7月13日〜)に向けては「気持ちを切らさずやっていきたい。けど、今日だけはみんなで美味しいお酒を呑みたいですね」とニッコリ。 また「この優勝は競輪祭の優勝、それ以上の思い出になると思う」と喜びとラインの重みを噛みしめて会見場を後にした。(アオケイ・八角記者)