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【中野カップレース】上田尭弥「準決は久しぶりに心底、悔しい! って感情が沸き起こった」

2024/06/25(火) 16:00 0 3

久留米競輪「開設75周年記念 第30回中野カップレース(GIII)」が25日、最終日を開催。9R特選を走った上田尭弥に話を聞いた。

切磋琢磨を重ねる熊本コンビ 上田尭弥(左)と嘉永泰斗

 ここは中団3番手を手にした上田が颯爽と突き抜けて白星締め。人気を集めた三谷竜生らが着外となったため3連単は22万円と高額配当となった。今節は久しぶりに存在感を放っていた。初日は踏み止め、踏み止めを繰り返し前々へ攻め込む超アブレッシブなレースで二次予選へ進出し、準決はライン4車の前で発進し盟友、嘉永泰斗を決勝へ送り込んだ。

 嘉永とは同期、同学年でかつてはライバル関係にあった。今は大きく水をあけられているが、出だしの頃は上田の方が出世街道を先に行っていた。

「以前なら負けたらレース後は悔しくて仕方がなかったのに、ここ1、2年は負けが続くともう仕方ない、って感情になってしまって。それじゃダメですよね。そんなとき、3月の松山で泰斗と久しぶりに同じ開催になったから色々と相談したんです。あまり、人にそういう弱みを見せたくないんだけど…」

 苦しい胸の内を打ち明けると、嘉永はやさしく上田に寄り添い、的確なアドバイスを送った。そして「また一緒のレースを走ろう」とも。上田はS級上位で揉まれるライバルの姿を改めて見直し「あの松山でまた火が点いたんです。泰斗のおかげですよ」と、ヤル気が戻ったという。

 今回、同配分となり久しぶりに同じレースを走った。

「準決は久しぶりに心底、悔しい! って感情が沸き起こったし、ハングリーな気持ちになった。泰斗とはいつも、大きなレース連係しよう、と話しているんです。あいつはいつでも乗れるわけだし、こっちがもっと頑張らないと」

 脚も気持ちを取り戻した上田の再浮上は間近だ。切磋琢磨を重ねる熊本コンビの美しいライバル関係はまだまだ続く。(netkeirin特派員)

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