2024/06/23(日) 16:00 0 3
ここまでの2走は3着3着の矢口大樹だが、どちらのレースもロングの仕掛けで内容抜群。本人も納得の表情をしていた。準決が終わり「今回はいつも以上に気持ちが入っています!」と言うから、てっきりS級の点数のことだと思ったが(矢口はちょうどボーダー付近)、「もちろん、それもあるんですけど…」と少し間を置き、もう1つの理由を教えてくれた。
「今回は昔から世話になってる宮倉勇さんがいるので、気持ちの入り方がぜんぜん違うんです。宮倉さんは次の誕生日(7月16日)で60歳になるのに、ほんとに60歳?って言いたくなるくらい、めちゃくちゃ元気。この間、還暦のお祝いをやったときも『あと10年頑張ります』と宣言していて、みんな度肝を抜かれました(笑)。僕の師匠は中曽直彦さんなんですけど、宮倉さんにも師匠と同じくらい面倒をみてもらっていたので、こうやって同じ開催になるとピリッと引き締まりますね。いるだけで力をもらえるというか、パワースポットみたいな感じで(笑)。これだけ選手をやっていて嫌になることないですか? と聞いても、『全くない。むしろ、年々、やる気が増している』って。ほんと、すごすぎます」
宮倉の存在が刺激になっている矢口はS級点を確実なものとするため7Rの決勝戦で上位着を目指すが、それより2つの前の5Rでは、宮倉が「競りでも鈴木(涼介)君の番手」と言って山崎悟と競るサプライズ。モーニングということで10時前のレースになるが、こっちの熱いバトルにも注目したい。(アオケイ・長谷川記者)